なぜ最高速を引上げ? 死亡事故減少目指すも 岩手では全国初運用開始
勘違いしないで! 120キロ制限は最低速度ではない!
2017年に最高速度を試験的に引き上げる際には、「公式で110キロ出せる!」や「120キロで巡航出来るのは楽!」というような声が相次ぎました。
しかし、前出の元高速道路交通警察隊は、この区間における走行上の注意点を次のように説明しています。
「120キロということが注目され、この決められた区間では120キロを出さなければいけないというイメージを持っている人が見受けられますが、あくまでも法律上の最高速度が120キロということで、120キロで走らなければいけない訳ではありません。
また、この区間は100キロで走行している前走車に対して、後方から120キロで迫りあおった場合などは、俗にあおり運転といわれる妨害運転の対象になる可能性もあります。
そのため、最高速度が引き上げられたとしても、従来どおりに交通安全を意識した運転がドライバーには求められます」

冒頭の東北自動車道の岩手県内にある花巻IC-盛岡南IC区間は、2020年8月下旬に最高速度120キロ引き上げに関する交通規制基準を改正や、標識変更などが改修されたことを受けて本格運用されました。
なお、新東名高速道路の御殿場JCT-浜松いなさJCTに関しては、同区間における6車線化事業(片側3車線)の工事完成と同時期に最高速度を引き上げる本格運用予定しています。
6車線化の工事に関して、2020年9月末時点で約7割が完成しており、残りの部分も2020年度内の完成を予定しているといいます。
そのため、御殿場JCT-浜松いなさJCTの最高速度120キロ制限は早くとも2021年4月以降となるようです。
Writer: くるまのニュース編集部
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