なぜナンバー位置違う? 軽のナンバープレートが真ん中に無いワケ

ユーザーは軽のナンバーにはコンプレックスが?

 最近の軽自動車では、ナンバープレートの位置が登録車と同じ「クルマの中心」にあることが増えています。

 具体的な車種では、日産「デイズ」や「ルークス」、三菱「eK」シリーズなどが挙げられます。

 中央に配置されたモデルが増えている理由は、ナンバープレートが中央にないことに苦手意識をもつユーザーに配慮したことが大きいとされていますが、実際はどうなのでしょうか。日産の販売店スタッフは以下のように話します。

「ナンバープレートの位置に対してこだわりのある人は意外にも多いです。

 その点でいえばデイズやルークスは好評です。なかには、他メーカーのクルマのほうがデザインが良くても、ナンバーの位置が気に入らなくてデイズにした、というお客さまもいらっしゃいます。

 また、ラグビーワールドカップの際の特別仕様で軽自動車が白いナンバーを装着できましたが、あれ以降は『白くできないのか』という問い合わせがかなり増えました。現在は、オリンピック仕様の白ナンバーが申し込みできるのでその案内をしています」

ダイハツ「タント」(左)と日産「ルークス」(右)ではナンバープレートの位置が異なる
ダイハツ「タント」(左)と日産「ルークス」(右)ではナンバープレートの位置が異なる

 軽自動車の白いナンバーは、ラグビーワールドカップが2019年9月に日本で開催されることを記念した特別仕様プレートで、期間限定で交付が受け付けられました。申し込みは2019年11月で締め切られ、2020年1月には交付も終了しています。

 その際、国土交通省によれば、申し込み総数が29万2501件だったとのことですが、「登録車が3万7540件に対して、軽自動車は25万4961件」と、軽自動車が約87%も占めていたといいます。

 また、そのうち右上に小さいラグビーワールドカップのロゴが入った、シンプルな『寄付なし図柄』の申し込みが全体の7割以上を占めたといいます。つまり、シンプルに色を白くしたいというユーザーが多かったということです。

 さらに、最近では東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレートも登場しましたが、これも軽自動車であっても白いナンバーを選ぶことが可能です。

 2017年の10月10日から申し込みを開始したオリンピックナンバープレートの、2020年2月末時点の申し込み数について、国土交通省の担当者は以下のように話します。

「あくまで申し込み件数ですので、実際に交付される枚数とは乖離が出ますが、全体で162万1865件でした。

 そのうち軽自動車が146万233件と、こちらも軽自動車の比率が非常に高く、9割を占めています」

 デザインは、ラグビー同様に「寄付なし図柄」の申し込みが大半を占め、全体の8割以上となる134万9054件にのぼっているとのことです。

※ ※ ※

 軽自動車のナンバープレートには、取り付け位置だけでなく色に対しても「コンプレックス」を感じているユーザーがかなり多いようでした。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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