見た目に似合わぬ実力がスゴい! じつは高性能な車3選
元祖都会派SUVは本格クロスカントリー4WDだった!?
●スズキ「エスクード」

1988年にデビューしたスズキ「エスクード」は、コンパクトサイズながら直線基調のデザインが強さを表現しており、高く評価されました。
発売当初は2ドアのハードトップとソフトトップのみで、前後ブリスターフェンダーを採用するなど、一見すると都会的なSUVといった印象ですが、堅牢なラダーフレームにボディを架装し、リアサスペンションにリジッドアクスルを採用するなど、中身は本格的なクロスカントリー4WD車と同等のメカニズムです。
また、1990年にはロングホイールベースの4ドアモデル「エスクードノマド」を追加ラインナップし、使い勝手の良さが向上。
搭載されたエンジンは当初は1.6リッター直列4気筒ガソリンのみでしたが、後に2リッター直列4気筒ディーゼルターボや、2リッターと2.5リッターのV型6気筒が追加でラインナップされました。
初代エスクードは現在のクロスオーバーSUVと同じく、シティユースをメインとするユーザーが多かったことから、近年のSUVのご先祖といえるモデルです。
その後、エスクードはスズキのミドルクラスSUVとして代を重ね、現行モデルは2015年にデビューした4代目にあたり、完全なモノコックシャシとなっています。
※ ※ ※
その昔、プリンス「スカイライン」がレースで活躍したことから、高性能なエンジンを搭載した普通のクルマを総称して「羊の皮を被った狼」と呼ぶことが広まりました。
近年は、羊の皮を被った狼は数少なくなってしまいましたが、その理由としては、一見して「羊」に見えるクルマが減ってしまったことが挙げられます。
高性能なエンジンを搭載するようなクルマは、もはや羊ではなく見た目も狼で、ユーザーに対してもわかりやすいということなのでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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