見た目に似合わぬ実力がスゴい! じつは高性能な車3選
一般的に高い走行性能を誇るクルマは、見た目からも実力がうかがえる外観となっています。一方で少数派ではありますが、見た目とは裏腹に、高いポテンシャルのクルマも存在。そこで、見た目以上に性能が高いクルマを、3車種ピックアップして紹介します。
見た目以上に高性能なクルマを振り返る
クルマの性能は、見た目からも推し量ることができます。たとえばホンダ「NSX」は一見して速く、スズキ「ジムニー」はそのフォルムから、悪路での走破性能が高いことがわかるでしょう。
一般的に、クルマのキャラクターと見た目は一致するケースが多いのですが、一方で、見た目以上の実力を秘めたクルマも存在。
そこで、見た目と裏腹に高い性能を誇るクルマを、3車種ピックアップして紹介します。
●日産「プレーリーリバティ ハイウェイスターGT4」
世の中にまだミニバンという呼び方が存在しなかった頃の1982年、日産はステーションワゴンタイプの3列シート車、「プレーリー」を発売。
両側センターピラーレス構造のスライドドアや、超低床レイアウトによって広い室内空間を実現するなど、現在のミニバンに通じる元祖といえるクルマです。
しかし、低い動力性能やボディ剛性の低さからセールス的には成功せず、2代目以降は「ブルーバード」をベースにした一般的なトールワゴンタイプのミニバンに生まれ変わりました。
そして1998年に登場した3代目では、車名が「プレーリーリバティ」に改められ、純正エアロパーツ装着の「ハイウェイスター」も設定されます。
翌1999年には「ハイウェイスター4WD」に、S14型「シルビアK’s」やU12型「ブルーバードSSSアテーサリミテッド」で採用された、日産が誇るスポーツユニットのSR20DET型エンジンを搭載する「プレーリーリバティ ハイウェイスターGT4」が登場。
最高出力230馬力を発揮する2リッターターボエンジンは、ミニバンには少々オーバースペックと思われますが、多人数乗車でも余裕ある走りを披露しました。
さらに、足まわりはフロントがストラット、リアがマルチリンクの4輪独立懸架を採用するなど、乗り心地の良さと高い安定性を両立します。
しかし、人気はそれほど高まらず、2001年のマイナーチェンジでハイウェイスターGT4は廃止となり、いまとなっては非常にレアなクルマです。
●三菱「ブラボー MZ-G」
現在、日本でもっとも売れているクルマといえば軽自動車です。なかでも各メーカーの主力商品といえば軽ハイトワゴン/トールワゴンですが、かつては軽自動車のワゴンといえば1BOXタイプの商用バンをベースにしたモデルが主流でした。
そして当時、三菱も商用バン「ミニキャブ」をベースにしたワゴンタイプの「ブラボー」を、1991年に発売。
なかでも「MZ-G」グレードには、64馬力を発揮する660cc直列3気筒DOHC15バルブターボエンジンを搭載していました。
このエンジンは「ミニカ ダンガンZZ」にも搭載されたユニットで、1気筒あたり吸気バルブを3本、排気バルブを2本の5バルブを採用。多くの空気をエンジンに取り込むことができ、高回転化にも有利でした。
実際にMZ-Gのタコメーターのレッドゾーンは9000rpmからで、かなりの高回転型と推測できます。
これまで市販車で5バルブエンジンを採用したのは、国産メーカーでは三菱とトヨタ、ヤマハのみで、海外ではフェラーリとフォルクスワーゲン、アウディくらいです。
なぜ軽1BOXワゴンにレーシングカーのようなエンジンが搭載されたのかというと、理由は単純で、当時の三菱は軽自動車の高性能エンジンは5バルブしかなく、「パジェロミニ」や「タウンボックス」などスピードとは縁遠いモデルにも搭載されていました。
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