日産新型「ナバラ」登場で注目度アップ! カッコ良すぎるトラック5選

海外モデルならではのユニークなピックアップトラックとは

●ホールデン「ユート」

高性能なエンジンを搭載したスーパートラックの「ユート」
高性能なエンジンを搭載したスーパートラックの「ユート」

 オーストラリアでの自動車製造の歴史は古く、ホールデンは100年以上前に誕生したオーストラリアの自動車メーカーです。

 しかし、ホールデンはGMの傘下でこれまでに数多くの魅力的なクルマを製造してきましたが、2017年に工場を閉鎖。2021年にはホールデンブランドも廃止されることが発表されています。

 このホールデンには、かつて魅力的なピックアップトラックの「ユート」がラインナップされており、高性能なエンジンを搭載するなど、スポーツカーにも負けない走りと外観のトラックでした。

 ユートは乗用車の「コモドア」をベースとしたモノコックシャシのピックアップトラックで、2007年に登場した2代目では、トップグレードに6リッターV型8気筒エンジンを搭載。

 トランスミッションは6速MTが設定され、ドイツのサーキット「ニュルブルクリンク」で走りが鍛えられるなど、まさにスポーツカーと呼べる走行性能でした。

 外観は洗練されたスポーティなフォルムで、北米の高性能ピックアップトラックとは異なる欧州車のような雰囲気を醸しています。

 しかし、ホールデンは徐々にオーストラリアでの生産を縮小していったことから、2017年をもってユートの生産を終了。

 現行ラインナップでピックアップトラックは、シボレーのOEM車でダブルキャブの「コロラド」を販売しています。

●フィアット「ストラーダ」

本格クロカン四駆のようなルックスの「ストラーダ」
本格クロカン四駆のようなルックスの「ストラーダ」

 南米では独自の自動車文化やニーズがあり、各メーカーは本国で販売していないユニークなモデルを展開しています。

 そのなかの1台が1996年にブラジルで発売されたフィアット「ストラーダ」で、仕事にも遊びにも使える小型ピックアップトラックとして人気となりました。

 現行モデルは2009年に登場した第4世代で、グレードは商用車の「ワーキング」と「ハードワーキング」、乗用タイプの「フリーダム」「アドベンチャー」があり、ボディタイプは2シーターのシングルキャブとキングキャブ、4シーターのダブルキャブをラインナップ。

 なかでもアドベンチャーは、専用デザインの前後バンパーやオーバーフェンダー、サイドステップ、ルーフレールなどを装備するなど、本格的なSUVを彷彿とさせる迫力あるデザインを採用しています。

 エンジンは1.8リッターと1.4リッターの直列4気筒を搭載し、どちらもブラジルならではのガソリンとエタノールのフレックスフューエルに対応。

 なお、このクラスのピックアップトラックは、ブラジルでは定番車種として他のメーカーからも販売されています。

※ ※ ※

 現在、国内メーカーのピックアップトラックというと、トヨタ「ハイラックス」のみです。

 かつては、トヨタ、日産、マツダ、三菱、いすゞがピックアップトラックを販売していましたが、ニーズの低下とともに販売を終了してしまいました。

 一方で、こうしたピックアップトラックのラダーフレームを利用して、現在のSUVのご先祖といえるクロカン四駆が誕生したという功績もあり、ピックアップトラックは荷物の運搬だけでなく、数々の名車誕生の礎になったといえます。

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Writer: くるまのニュース編集部

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