トヨタ新型「クラウン」 セダン復権担う改良の内容とは? 「スカイライン」と比較

クラウンとスカイライン 最高出力が高いのはどっち?

 クラウンは一部改良でインパネに設置されるディスプレイが進化。12.3インチのワイドディスプレイはスイッチとタッチでの操作が可能で、先進的な雰囲気と使いやすさを両立しています。

 内装は適度に囲まれたコックピットと開放感の両立により、運転に集中できる居心地の良い空間としています。

 スカイラインの内装は、8インチと7インチのダブルディスプレイが採用されているのが特徴です。上下に別の情報を映し出すことで効率よく操作できます。

 クラウンに搭載されるパワートレインは3種類で、2.5リッター直列4気筒+モーターのハイブリッドと、3.5リッターV型6気筒+モーターのハイブリッド、そして2リッターターボです。2.5リッターハイブリッドのみFRのほかに4WDを選択できます。

 スカイラインに搭載されるパワートレインは、3リッターV型6気筒ツインターボエンジンと、3.5リッターV型6気筒+モーターのハイブリッドの2種類です。

 ターボモデルは馬力違いでふたつの仕様があり、スカイライン史上最強の「400R」では、405馬力まで強化されています。

 ちなみに、クラウンでもっとも最高出力が高いのは、3.5リッターハイブリッドのシステムで最高出力359馬力です。

トヨタ「クラウン」(2020年11月2日一部改良)
トヨタ「クラウン」(2020年11月2日一部改良)

 安全性能について見ると、クラウンは一部改良で予防安全性能を強化。

 トヨタ初搭載の装備として、体調急変などでドライバーの無操作状態が継続している場合、徐々にクルマを減速させ自車線内に停車する「ドライバー異常時対応システム」や、クルーズコントロール使用時にAI技術により前方カーブの大きさを推定しステアリングの切り始めから速度抑制する「カーブ速度抑制機能」などが搭載されました。

 また、歩行者検知(昼夜)および自転車運転者検知(昼)をおこなう衝突被害軽減ブレーキ「プリクラッシュセーフティ」が対応する事故形態を拡大。

 交差点右折時の対向直進車、ならびに右左折時の対向方向から横断してきた歩行者の検知や、「低速時加速抑制機能」、「緊急時操舵回避支援機能」が追加されています。

 一方スカイラインは、高速道路上の走行をナビ連動でサポートするプロパイロット2.0をハイブリッド車に世界初搭載。一定の条件下で手放し運転も可能となります。

 プロパイロット2.0専用の装備として、インパネ上部の赤外線カメラでドライバーの顔を検出し、前方を注視していないと判断した場合に警報を発する「ドライバーモニター」を装備。

 反応がない場合は、減速・停止し、「プロパイロット緊急停止時SOSコール」で、緊急通報センターに音声接続し、必要に応じて緊急車両が駆けつけます。

 衝突被害軽減ブレーキは、ハイブリッドモデルはクルマと歩行者を検知し、ターボモデルはクルマのみ検知します。

※ ※ ※

 一部改良を受けたクラウンの価格(消費税込)は489万9000円から739万3000円です。一方、スカイラインの価格は435万3800円から644万4900円に設定されています。

 両車ともに日本を代表する高級FRセダンですが、予防安全装備をはじめとした先進機能にも、磨きがかかっているようです。

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2件のコメント

  1. クラウンと比較するならスカイラインじゃなくてフーガにすべきでは?

  2. セダン復権どころかクラウンのセダン生産が終了するとは思わなかった。

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