ホンダ新型「オデッセイ」押し出し感強めでも上品に! 進化のポイントは「独自性」
ジェスチャーでスライドドアの開閉が可能に!
今回のマイナーチェンジでは、グレード体系の変更もおこなわれ、カスタム仕様の「アブソルート」へ一本化されています。従来モデルではユーザーの95%がアブソルートを選んでいたことから、標準グレードが廃止されました。
パワートレインは、従来モデルと同様に2.4リッターガソリンと、2リッターハイブリッド(2モーター)を設定。ほかのホンダのハイブリッド車と同じく、ハイブリッドの名称が「e:HEV」へと変更されています。
静粛性については、タイヤを変更し、レゾネーター付きのホイールを採用。これにより、路面の継ぎ目などでタイヤが跳ねるような音を低減しました。
さらに、フロントドアガラスとスライドドアガラスの遮音化やテールゲートガラスの板厚向上、ノイズを軽減するホイールを採用することで、静粛性が向上しています。
「ホンダセンシング」は全グレード標準装備とし、後方誤発進抑制機能を追加することで、後退時の急発進を防止し、より安全性が高まりました。
また、おもてなし機能として、ジャスチャーコントロールパワースライドドアが搭載されています。
同機能では、光の演出とジェスチャーによって、先進性や操作の楽しさを実現。LEDがジェスチャー操作をガイド、手をかざして左右に動かすことで、スライドドアの開閉がおこなえるというものです。
ジャスチャーコントロールパワースライドドアでは、静電センサーを使ってジェスチャー操作を認識し、ドアに触れなくてもスライドアの開閉を可能にする世界初の機能で、2019年に中国でエリシオンとオデッセイに搭載。今回国内のホンダでは初採用されました。
なおジャスチャーコントロールパワースライドドアは、ほかの車種への搭載も検討中とのこと。ホンダのミニバンとしてラインナップされている「ステップワゴン」と「フリード」へも採用される可能性があるようです。
さらに、ユーザーの要望が非常に高かったハンズフリーパワーテールゲートを採用。キックセンサーを搭載し、足の出し入れによってテールゲートの開閉が可能になりました。
また、ホンダ初の予約ドアロックを新たに追加し、その場に待機することなく、離れた位置からロックされたことを確認することができるなど、日常での使い勝手が向上しています。
新型オデッセイの開発責任者を務める長 毅氏は、次のようにいいます。
「新型オデッセイの一番の訴求ポイントは、エクステリアのデザインです。また、室内ではインパネのデザイン刷新や装備の充実、大型モニター・メーターなどの電装系の強化など、さまざまなところが進化しています。
国内初採用したジェスチャーコントロールパワースライドドアは、操作性を良くするというより、『こんなこともできるんだ!』という新しい驚きを感じてもらいたいという目的で新たに装備しました。
キックセンサーでスライドドアが開閉する機構もありますが、今あるものを同じように搭載しても面白くないので、ホンダオリジナルのジェスチャーで楽しさを演出する機能を取り入れています」
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高級ミニバンというとトヨタ「アルファード」が好調な販売を誇っていますが、押し出し感が強いデザインのミニバンの需要が増えるなか、新型オデッセイもデザインが刷新されて重厚感が増しました。
その一方でホンダは、「豪華客船のようなイメージのミニバンが多いなか、オデッセイはスポーツクルーザーを目指した」と説明するなど、ミニバンであっても走りの良さをアピールしています。
超低床プラットフォームによる乗降性の良さや、ハイブリッドモデルの20.2km/L(WLTCモード)という低燃費性能といった、ほかとは違う独自性を持つオデッセイのさらなる躍進が期待されます。
ホンダのデザイン,大丈夫??