「ツバ吐かれた」現場は“マスク着用”でトラブルも 「本来は乗車拒否したくない」タクシー現場の苦悩
「本来は拒否したくない」 苦悩する現場の意見とは
では、今回のマスク未着用客の乗車拒否認可について、実際に現場からはどのような意見が上がってきているのでしょうか。
ある都心部のタクシー業界関係者は以下のように話します。
「マスク着用に関するトラブルは、当社では今のところ報告されていません。しかし、ほかの事業者ではあると聞いています。
マスク未着用ならそもそも乗せなかったり、着用していても大げさに咳き込んでいる場合は降りてもらったりなど、さまざまに対応していると聞きました。
しかし、これまではあくまで法的根拠はなく、事業者からの一方的な『お願い』であったため、つかみ合いのトラブルになったという例もあるようです」
これまでは明確なルールがなかったため、乗車拒否についてはあくまで現場の判断でした。
前出とは別の関係者も「降りてくれと伝えたらツバを吐かれた」と話しており、トラブルに繋がる例もあったようです。
そのため、今回の運送約款変更は、今後タクシー事業者全体に大きな意味を持つでしょう。
しかし、乗車拒否が認可されたからといっても、決して喜ばしい出来事ではないようです。大阪でタクシー事業を展開する未来都の顧問である小山氏は以下のように話します。
「たしかに、タクシーは他の交通機関と比べて、『他に人がいないから』とマスクを外してしまいやすい環境といえます。
しかし、その場にはドライバーがいるほか、次のお客様への影響があるため、感染拡大のリスクがあることは変わりません。また、今後は気温が下がっていくので、換気のために窓を開けるのも限界が出てきます。
乗車拒否に関しては肯定してくださる声も多いものの、あくまで最終手段であるため、本来は拒否したくはありません。事業者としては、マスク着用が日常として当たり前のことになって頂ければ、なにより幸いです」
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今回の乗車拒否認可について、SNS上では「当然のこと」「罰金などのルールを決めたほうがいい」など、肯定的ですが過激すぎる意見も目立ちます。
そのため、「またややこしいことになった」「逆にトラブルが増えそう」という懸念の声も上がっています。
小山氏の話すとおり、今回の運送約款変更を機に、マスク着用がひとつの「マナー」として定着することが、一番の解決策なのかもしれません。
まあ難しいね、終電逃しを拾いに集るタクシーの群だからね〜、あの以前の大阪駅は異常でしたからw
もはや審査無き認可は許可制に成り下がってるので大阪駅の異常な光景になったわけで
ツアーバスと路線夜行の線引きも夜中にバスの群が出没する原因でしたね。
逆にマスクを付けないお客さんを乗せて料金を頂いて運送契約を成立させてしまった場合の業者側の咎めはどうなんでしょうか?
何れも負担はドライバーにのし掛かるだけですね、無作為に緩和を乱発してタクシーの増車申請を受理した陸運支局の審査の悪影響ですね。