セダン復活の鍵は高級感!? 「アバロン」「シルフィ」「シビック」 日中米で異なる事情とは
セダンが生き残る術は、「高級感」が重要?
実際に、シルフィはモデル末期を販売していた2018年の中国市場でも47万5696台を記録するなど、新旧に関係なく、シルフィ自体が高い人気を誇っていることがわかります。
新型シルフィのボディサイズは全長4641mm×全幅1815mm×全高1450mmとなり、日本仕様の全長4615mm×全幅1760mm×全高1495mmと比べて一回り大きいサイズです。
シルフィ以外でも、欧州メーカーなどでは車名のあとに「L(ロングの意味)」を付けて、ほかの地域で販売するモデルよりもホイールベースを長くして販売するなど、中国でのセダンは後席が広いことが重要な要素だといえます。
また、シビックが好調なホンダの担当者も「高級感ある内装を中国市場向けに設定しているという話もあるので、恐らくいまの中国人のニーズが『セダン×高級感』というところにマッチしているのではないでしょうか」と説明しています。

セダンと高級感という要素は、日本でも同様の傾向が見られます。2020年度上半期(4月から9月)で、公表される50位圏内にランクインしているセダンのみのモデルは、トヨタ「クラウン」と「カムリ」のみです。
クラウンは日本を代表する高級セダンとして、エントリーモデルが489万9000円、カムリもエントリーモデルが348万5000円と決して安価な価格帯とはいえません。
また、2019年9月に発売された日産「スカイライン」でもスカイライン史上最強の405馬力を発揮する「400R」(562万5400円)が同モデルのなかでも人気が高いとことも含め、今後日本でセダンが生き残るには上質な装備・機能や個性のある性能を持った高級感が必要といえます。
Writer: くるまのニュース編集部
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