レクサス初の電気自動車「UX300e」ライバルのコンパクトSUVと比較してみた

レクサスUX300eとプジョーe-2008の価格差は最大で206万円

●モーター出力・バッテリー容量

 UX300eには最高出力203ps・最大トルク300Nmを発揮する「4KM」型と呼ばれるモーターが搭載され、フロントを駆動させる。

2020年10月22日に発表されたレクサスブランド初のEV「UX300e」
2020年10月22日に発表されたレクサスブランド初のEV「UX300e」

 対するDS3クロスバックE-テンスとe-2008には、2車種とも最高出力136ps・最大トルク300Nmを発揮する同じモーターが採用され、フロントを駆動する。

 モーターのスペックではUX300eのほうがよりパワフルになるが、最大トルク値は同じ。3台ともに電動駆動の力強い加速力を味わうことが可能だ。

 では、バッテリーのスペックはどうか。

 UX300eには容量54.4kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載されている。充電性能は、200V/3kWの普通充電では電欠灯点灯から100%充電まで約14時間。50kWの急速充電にも対応し、約50分で充電量75%、約80分で100%になる。またWLTPモードでの航続距離は367km、JC08モードでは408kmだ。

 DS3クロスバックE-テンスとe-2008は、容量50kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。充電性能は、車両搭載の3kW・15A・200Vケーブルで充電した場合、100%充電まで約18時間。CHAdeMO急速充電では約50分で80%充電が可能。航続距離は欧州WLTCモードで320km、JC08モードで398kmとなる。

●ラインナップ・価格

 UX300eは、「version C(バージョンC)」と「version L(バージョンL)」というふたつのグレードがある。バージョンCは580万円(消費税込、以下同)、バージョンLは635万円だ。

 2グレードの違いは、ヘッドランプがバージョンCがLEDなのに対しバージョンLは三眼フルLEDになったり、アルミホイールがバージョンCが17インチなのに対しバージョンLが18インチを採用するなど、装備が異なっている。

 DS3クロスバックE-テンスは「So Chic(ソーシック)」「Grand Chic(グランシック)」の2グレードがあり、ソーシックは499万円(受注生産)、グランシックは534万円になる。

 e-2008も「Allure(アリュール)」と「GT Line(GTライン)」の2グレード。アリュールは429万円、GTラインは468万円だ。

 3台のうち、いちばん廉価なe-2008アリュールが429万円、いちばん高いUX300eバージョンLが635万円なので、その価格差は206万円になる。

※ ※ ※

 2021年に予定されている欧州のCAFE規制(Corporate Average Fuel Efficiency)の導入。各自動車メーカーはこの燃費規制に対応するため、今後も欧州では多くの新型EVの導入が予定されている。

 こうして欧州市場で登場する新しいEVも、日本に続々とやってくるはずだ。フォルクスワーゲン「ID.3」「ID.4」、BMW「iX3」なども2022年の日本導入を予定しているという。

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