なぜギラツキ顔はミニバンやワゴンばかり? ド迫力顔のデザインがSUVに少ないワケ
純正モデルが個性を主張! カスタムメーカーはどう見てる?
このように、単純にメッキ加飾を多用するギラツキ顔以外に、そのブランドのアイデンティティとして迫力のあるフェイスデザインを採用している昨今のモデルですが、カスタマイズパーツ業界ではその傾向をどう見ているのでしょうか。
元々、クルマをカスタマイズするということは、ふたつの目的に分かれます。
ひとつは、「よりスポーティに、より早く」というように空力などを考慮したエアロパーツを装着するもので、基本的には機能性を重視しています。
もうひとつは、「人より目立ちたい、自分の個性を出したい」というもので、これはドレスアップパーツという機能性よりは見た目重視のものを装着して楽しみます。
ひと昔前では、セダンやミニバン、軽自動車のユーザーがドレスアップをおこなう傾向にあり、大まかに「VIPカー」という括りでした。
ド派手なエアロパーツのほかに、メッキ加飾の多用やネオン管など光って目立つものを装着するのが基本です。
しかし、現在のモデルは初めからメッキ加飾を多用したギラツキ顔や存在感のあるフェイスデザインとなっています。
昔と比べて、ドレスアップの傾向に変化はあるのでしょうか。チューニングからドレスアップパーツまで幅広く展開するショップのスタッフは次のよう話します。
「ミニバンや軽ワゴンのメッキ加飾が多くなり始めた頃は、あえて後付けで社外品のパーツにしなくても十分という人は出てきていました。
しかし、いわゆるギラツキ顔が定着した最近では、みんな同じデザインなので、さらに個性を求める人はドレスアップパーツを求めます。
また、昔はクルマを弄ることに抵抗があった人が多かったですが、最近ではそもそも派手なデザインなのでドレスアップの敷居が下がった印象を受けます。
ドレスアップパーツのデザイン的には、LEDライトが普及したことで自由なライトデザインが可能になりました。
そのため、昔より各ドレスアップブランドでデザインの差別化が出来ているように思います」
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純正モデルの存在感あるデザインと後付けのドレスアップパーツは、個性を発揮するという意味では同じ傾向にあるのかもしれません。
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