なぜ新型フェアレディZやジムニーは歴代車がモチーフに? 原点回帰する新型車が増える訳

2020年9月16日に世界初公開された日産新型「フェアレディZ」(プロトタイプ)は、歴代モデルをモチーフにしたデザインが話題になりました。新型フェアレディZのように、最近の新型車は過去のモデルをオマージュすることが増えていますが、それはなぜなのでしょうか。

歴代モデルのオマージュで新型なのに懐かしいモデルが増加!

 最近の新型モデルを見ると、歴代モデルをモチーフにしたデザインが増えています。その典型といえるのは、2020年9月にプロトタイプ(試作車)が披露された日産新型「フェアレディZ」でしょう。

 ヘッドランプやラジエターグリル、リア側のピラー(柱)、テールランプなど、1969年に発売された初代モデルの「S30型フェアレディZ」、あるいは1989年に登場した4代目モデルの「Z32型」などをモチーフにしています。

歴代モデルをオマージュした新型「フェアレディZ」(プロトタイプ)
歴代モデルをオマージュした新型「フェアレディZ」(プロトタイプ)

 2019年に復活したトヨタ「スープラ」も同様です。直列6気筒エンジンを搭載するためにボンネットを長く伸ばした2シーターのボディ、リアフェンダーが力強く張り出してリアウインドウを寝かせた後ろ姿など、1967年に発売されたトヨタ「2000GT」と共通点が見られます。

 このほか、スズキの現行「ジムニー」も、フロントマスクの形状など、1970年に登場した初代モデルを連想させ、日産の現行「スカイライン」は、リアコンビネーションランプを2019年のマイナーチェンジで変更して、往年の歴代モデルが採用した丸型を強調しています。

 またマツダ「ロードスター」はデザインではありませんが、現行モデルになってソフトトップに1.5リッタ―エンジンを搭載。これも初代モデルの面影を感じさせます。

 歴代モデルをモチーフにして新型モデルをデザインすることが多いのは、なぜなのでしょうか。

 この背景には複数の理由がありますが、まず新型モデルのコンセプトが原点に回帰して、歴代モデルに近付いたことが挙げられます。

 新型フェアレディZは、「純粋なスポーツカーの価値を改めて見出す」という考え方で開発され、その結果、外観も共通性の高い初代モデルや4代目モデルを踏襲しました。

 ジムニーも同様で、先代モデルは快適性や都会的な雰囲気を強めましたが、現行モデルでは悪路指向を見直しています。車両コンセプトが初代モデルに近づいたことから、外観も初代モデルをモチーフにデザインされたのです。

 また、ホンダ「N-ONE」は、2012年に登場した初代モデルも2020年秋にフルモデルチェンジする新型モデルも、1967年に発売された「N360」がモチーフです。

 小さなボディに広い室内を備える優れた空間効率、運転の楽しさ、デザインや走りの爽快感などがN360に似ていることから、外観にも共通性を持たせました。
 
 外観は車両コンセプトの表現手段なので、同じようなことが歴代モデルをモチーフにしたほかの車種にも当てはまるというわけなのです。

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