左ハンの「R34GT-R」があった!? ドバイで発見された超激レア車の正体
どうしても「スカイラインGT-R」に乗りたい!ドバイの人がとった選択肢は
ドバイをはじめとする中東では、砂漠の多い地帯ということもあり、トヨタ「ランドクルーザー」のようなタフなクルマが必要不可欠でした。
そうした影響もあり、トヨタをはじめとする日本の自動車メーカーの人気が比較的に高い地域だといえます。
2000年代に入り、ドバイを中心に経済が急激に成長したことで道路も整備され、都市部ではスーパーカーも増えてきましたが、同時に日本のスポーツカーを求める層も見られるようになってきました。
しかし、ドバイではアメリカ同様左ハンドル以外の走行が原則として認められていないため、左ハンドル仕様のクルマを走らせることができません。
そこで、一部の富裕層たちは、右ハンドル車を左ハンドルに変更するという「荒業」に出たのです。
実際、ドバイ周辺にはステアリング位置を変更する業者が少なくないといいます。
今回出品されたモデルも、そうした業者によってステアリング位置を変更されたものと思われます。しかし、その完成度は高く、一見すると純正のように見えます。

販売店によると、この個体は2002年式の後期型でグレードは1000台限定の「VスペックII ニュル」、走行距離は約19000kmです。
ワイルド・スピードと同じく、エクステリアカラーは「ベイサイド・ブルー」、インテリアカラーはブラックです。
搭載されるエンジンは、最大280馬力を発揮する2.6リッター直列6気筒の「RB26DETT」、トランスミッションは6速MTとどちらも純正です。
給排気系とホイールはニスモ仕様に換装されているほか、サスペンションはオーリンズ、ブレーキはブレンボ製のものが装着されています。また、スポイラーなど随所にカーボンパーツが採用されています。
気になるお値段は約1420万円。新車価格からするとかなりのプレミアがついていますが、近年R34型GT-Rは世界的に高騰しています。
とくに限定モデルの「VスペックII ニュル」は日本国内でも2000万円を超える個体も見られることから、決して「石油王価格」というわけではないようです。
【JamesEdition.com】
https://www.jamesedition.com/cars/nissan/skyline-gt-r-v-spec-ii/2002-nissan-skyline-gt-r-v-spec-ii-rwd-for-sale-11141574
Writer: PeacockBlue K.K. 瓜生洋明
自動車系インターネット・メディア、大手IT企業、外資系出版社を経て、2017年にPeacock Blue K.K./株式会社ピーコックブルーを創業。グローバルな視点にもとづくビジネスコラムから人文科学の知識を活かしたオリジナルコラムまで、その守備範囲は多岐にわたる。












