ハイブリッド車でもバッテリーが上がる!? DIYでのバッテリー交換が難しい訳

最近のクルマはさまざまな部分で電動化が進んでいます。なかでもハイブリッド車は、駆動用のバッテリーだけでなく、補機バッテリーと呼ばれる、ナビやオーディオ、車載コンピュータなどシステム起動のためのバッテリーも搭載していますが、補機バッテリーが上がると、エンジンが始動できなくなってしまいます。

ハイブリッド車はバッテリーをふたつ搭載している!?

 1997年にトヨタが世界初の量産ハイブリッド車の「プリウス」を発売してから20年以上が経過した現在、さまざまなメーカーから多様なハイブリッド車が登場しています。

 一般的にハイブリッドは、エンジンと電気モーターという異なる動力源を組み合わせたものを指します。

トヨタ「プリウス」のエンジンルーム
トヨタ「プリウス」のエンジンルーム

 たとえば現行モデルのプリウスでは、大容量の駆動用バッテリーと高出力なモーターを組み合わせたハイブリッドシステム「THS-II」を搭載し、高効率化を実現しているのです。

 ハイブリッド車のバッテリーというと、この駆動用バッテリーが思い浮かびますが、じつは補機バッテリーと呼ばれるバッテリーも搭載しています。

 電動化されたクルマでも補機バッテリーが上がってしまうと、ドアの開閉やエンジン始動などができなくなってしまうのですが、それはどういうことなのでしょうか。

「ニッケル水素電池」や「リチウムイオン電池」いった種類のバッテリーは、駆動用モーターを動かすための駆動バッテリーです。このバッテリーの性能によって航続距離や燃費が決まったりする重要なもので、原則としてメンテナンスフリーになっています。

 しかし、スタート時にハイブリッドシステムを稼働させる電力は、別に搭載される補機バッテリーから供給されています。またこの補機バッテリーが、ドアやトランクの施錠やナビゲーションの電力も賄っています。

 つまり、駆動バッテリーが高性能になっても、補機バッテリーが上がってしまうとクルマを動かすことができません。しかもたいていの補機バッテリーは、ガソリン車やディーゼル車と同じ鉛蓄電池タイプなので、定期的な交換やメンテナンスが必要なものなのです。

 埼玉県の某販売店の整備担当(メカニック)であるH氏に聞いてみました。

「最近のクルマは、ナビやオーディオ、ライト類といった従来からある装備だけでなく、パワステやパーキングブレーキまで電動化されるケースが増えています。つまりそれだけバッテリー(補機バッテリー)にかかる負荷が高く、酷使している状態ともいえます。

 トヨタ系のハイブリッド車などはエンジンルームに十分なスペースがないために、後部座席の下など車内かトランクに補機バッテリーが設置されています。

 鉛蓄電池を使用したバッテリーは、オルタネーターから発電された電気を充電している間に発火性の水素ガスが発生するのですが、車内にガスが充満する危険性もあるため、この水素ガスが車外にきちんと排出できるような構造になっている必要があり、対策が施されたハイブリッド専用の補機バッテリーを使用しないといけません」

 鉛蓄電池タイプのバッテリーにはいくつかの種類があり、アイドリングストップ車やハイブリッド車には専用のものが必要になります。しかも専用バッテリーは通常のバッテリーより高価なケースが多いといいます。

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