次のモデルが出るまでがんばった! 進化への布石だった車3選
大ヒットしたコンパクトカーの前作はどうだった!?
●ホンダ「ロゴ」

ホンダは1996年に、「シビック」の下位に位置していた「シティ」の後継車「ロゴ」を発売。
66馬力を発揮する1.3リッター直列4気筒エンジンに5速MT、3速AT、CVTを組み合わせ、790kgから860kgと軽量な車体だったことで、ベーシックカーとしては十分な性能のクルマでした。
また、運転席用エアバッグを全車に標準装備し、高い乗員保護性能を持つ新設計シャシを採用するなど、安全面にも注力したモデルです。
ボディタイプは3ドアと5ドアを設定し、価格は3ドアの廉価グレード(5速MT)で77万円(消費税含まず)からと、ライバルに対してかなり戦略的な価格設定がされていました、
しかし、外観のデザインは大きな特徴がない地味な印象で、2回のフェイスリフトがおこなわれましたが、販売台数は低迷してしまい、2001年に生産を終了。
同年、シャシからエンジンまで新設計された後継車の「フィット」が発売され、空前の大ヒットを記録したことから、ロゴはつなぎの役割になってしまいました。
一方で、ロゴとシャシを共有するモデルとして、クロスオーバーSUVの「HR-V」や、トールワゴンの「キャパ」が誕生するなど、一定の役割を果たしたといえます。
※ ※ ※
大ヒットを記録するクルマがある影で、ヒットに恵まれなかったモデルもあります。
そうしたモデルはマイナーチェンジでテコ入れをおこない、装備の充実やエンジン性能の向上、なかにはフロントフェイスのデザインを一新することもあります。
各メーカーとも新型車の開発をおこなう際は、入念な市場リサーチをおこない、デザインもいくつもの案から選ぶのですが、それでも販売目標をクリアできないケースもあるため、いかに新型車開発が難しいかが伺えるのではないでしょうか。
Writer: くるまのニュース編集部
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