なぜライトが「眩しい!」声が増加? SUVやミニバン流行の背景やLED採用車が増えたから?
近年、SNSなどでクルマのヘッドライトなどの「眩しさ」を訴える声が挙がっています。その背景として、SUVやミニバンなどの背の高いクルマが増加傾向なことが関係していると考えられますが、本当に眩しい原因は、それだけなのでしょうか。
まぶしいっ!その原因は背の高いクルマが増えたから?
セダンやスポーツカーなど全高が低いクルマに乗っていると、SUVやミニバンなど背の高いクルマのヘッドライトが眩しく感じることがあります。
近年、SNSなどでヘッドライトやフォグランプが「眩しい!」という声が目立っていますが、SUVやミニバン流行の背景とこれらの眩しさは関係があるのでしょうか。

クルマのボディタイプのトレンドは、1990年代ころまではセダンやワゴンが優勢でしたが、2000年代以降はミニバン、そしてSUVへと移り変わっています。
とくに、近年のSUV人気はすさまじく、各メーカーがSUVやSUVルックのクルマを積極的に投入しています。
SUVのメリットは、セダンに比べて居住空間が広く、サスペンションのストロークが長いことから乗り心地にも優れ、なおかつミニバンに比べてデザイン性にも長けていると、まさに良いことづくめのボディタイプといえます。
また、ドライバー視点で見ると、セダンに比べてアイポイントが高いことから、見切りがよく、運転に不慣れな人でも比較的運転しやすいという特徴があり、これはミニバンにも当てはまります。
しかし、ドライバーからすればアイポイントが高いことはメリットですが、前走車や対向車がセダンやスポーツカーのようにアイポイントが低いクルマだった場合、SUVやミニバンのヘッドライトをまぶしく感じてしまうことがあります。
運転に集中しているときは、周囲のクルマのちょっとした動きに敏感になるもので、とくに後方を走行するクルマや対向車線を走るクルマのヘッドライトがルームミラーやサイドミラーに反射してチカチカと目に入るのは、たとえ一瞬だとしても大きなストレスです。
もしかすると、近年のSUV人気の背景には、セダンでは周囲のクルマのヘッドライトが眩しいのが敬遠されているということも影響しているのでしょうか。
国産メーカーの販売店スタッフはつぎのように話します。
「セダンに乗っていらっしゃるお客さまで、視点の高さが原因でSUVやミニバンなどのヘッドライトが眩しいという意見はあまり聞いたことがありません。
ただ、最近ではLEDなど従来よりかなり明るいヘッドライトを採用するクルマが増えているため、目に入ったときに眩しく感じてしまうことはあるかもしれません」
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周囲のクルマのヘッドライトがまぶしく感じてしまう原因にはさまざまな要因が考えられますが、必ずしもアイポイントの高さが影響しているとはいえないようです。




















