コロナ禍で18%減! 2020年8月の欧州自動車市場の傾向とは
電気自動車のみならずSUVモデルも好調
SUVはその高額な価格設定にも関わらず、成長を続けています。2020年8月は前年同月比12%減となる35万8100台が販売されており、新車の10台に4台がSUVでした。
これは全体的な台数は減少しているとはいえ、ミッドサイズカー(20%減)、シティカー(35%減)、MPV(44%減)の減少と比べれば、明らかな違いが見える結果です。
また、スモールSUVの台数は、前年同月比13%減の14万7000台で、このなかで良く売れたのは、プジョー「2008」、ルノー「キャプチャー」、フォルクスワーゲン「T-Roc」でした。
同様に、このセグメントで販売台数をもっとも伸ばしたのは、プジョー「2008」、ヒュンダイ「コナ」、フォード「プーマ」です。
コンパクトSUVは9%減の14万4700台を売り上げており、なかでもフォルクスワーゲン「ティグアン」はグループの売上をけん引していますが、販売台数は前年同月比19%減となっています。
対照的に競合車の、トヨタ「C-HR」、キア「ニロ」は、環境への優しさが評価され、販売を大きく伸ばしました。
また、フォルクスワーゲン「ゴルフ」が2万2400台を売り上げて再び販売首位になった一方でフランスメーカーにも成功が見られ、販売上位10位にグループ PSAとルノーグループが合わせて6モデルランクインしており、残りの4モデルはドイツ勢となっています。
Munoz氏はこの流れについて、「普段上位10位は、ドイツ勢が独占している状態だ。現在の感染拡大によって、市場に新しい機会が与えられ、小さなフランス車を好む消費者が増えるという、いままで見たことのない動きが出てきている」と付け加えました。
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これまで欧州では、新型コロナウイルスのパンデミックによるロックダウンなどの措置が取られたにもかかわらず、自動車市場への影響は思ったほど見られませんでしたが、8月に入りその影響が明確に見えてくる結果となりました。
一方で、環境に優しい電動車やフランスメーカーが得意とするコンパクトモデルの販売は好調で、欧州におけるWithコロナの時代に合ったニーズが明確化されてきたようです。
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