VW新型「ゴルフGTIクラブスポーツ」世界初公開! ニュルFF最速に名乗り
独VWは2020年10月14日、日本未導入の新型「ゴルフ8」をベースにしたフラッグシップスポーツモデル「ゴルフGTIクラブスポーツ」を世界初公開した。
2リッターターボエンジンは300馬力・400Nmにまでアップ
独フォルクスワーゲン(VW)は2020年10月14日、新型「ゴルフ8」をベースにしたフラッグシップスポーツモデル「ゴルフGTIクラブスポーツ」を世界初公開した。
ゴルフGTIクラブスポーツは「EA888 Evo」と呼ばれる2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載。ベースのゴルフGTIより出力が高められ、300psの最高出力と400Nmの最大トルクを発揮する。
新型ゴルフGTIでは、電子デフロック「XDS」とオプションのアダプティブシャシーコントロール(DCC)を統合制御するビークルダイナミクスマネージャーを標準搭載するが、ゴルフGTIクラブスポーツはさらに電気機械式フロントアクスルロッキングディファレンシャルが、ビークルダイナミクスマネージャーのネットワークに組み込まれている。
エクステリアでは、ダウンフォースを生み出す専用のフロントスポイラーとリアウイングが特徴的だ。ゴルフGTIに比べ10mm車高を下げ、サイドシルを広くすることでスポーティな印象を高めている。タイヤは18インチが標準となる。
トランスミッションは7速DSG(DCT)を採用。ArtVelours製のプレミアムスポーツシートなどを標準装備し、高速でのコーナリングでも高いサポート性を実現している。
またゴルフGTIクラブスポーツ、ドイツの伝説的なノルドシュライフェ(ニュルブルクリンク北コース)用に設計されたドライビングプロファイルを備えているのも特徴だ。
フォルクスワーゲンのドライビングダイナミクス、ステアリング、コントロールシステムの責任者であるKarsten Schebsdat氏は、「伝説的なノルドシュライフェ・サーキットのために、新しいニュルブルクリンクプロファイルもプログラムしました。これは、新しいゴルフGTIクラブスポーツのランニングギアコンポーネントをこのサーキットに特別に適合させたものです」とコメントする。
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はじめてゴルフGTIクラブスポーツが登場したのは、2016年のこと。これは、1976年に登場した初代ゴルフGTIの40周年を記念して、先代ゴルフVII(日本では現行型ゴルフ)に設定されたのが最初だ。
このモデルは265psの最高出力を発揮、ブースト機能を使用して一時的に290psまでアップが可能だった。
また400台限定の「ゴルフGTIクラブスポーツS」も登場、こちらは310psの最高出力を発揮した。2016年5月、このゴルフGTIクラブスポーツSは、プロレースドライバーのベンジャミン・ロイヒター氏によるアタックで、ニュルブルクリンクのノルドシュライフェで、当時のFF車の新記録を樹立した。タイムは7分49秒21だった。2016年12月には、さらに7分47秒19にまで自己の記録を伸ばしている。
それ以降、ホンダ「シビック・タイプR」や、セアト「レオン」など、ニュルブルクリンク北コースでは熾烈なFF最速バトルが繰り広げられている。現在の最速タイムは、2019年4月にルノー「メガーヌR.S.トロフィーR」が記録した7分40秒10となっている。
おそらく近い時期に、ゴルフGTIクラブスポーツSがFF最速タイムを出したというニュースが飛び込んでくると予想する。今後の熾烈なFFバトルに目が離せない。
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