まだ価格高騰していない! お手頃価格の高性能トヨタ車3選
貴重なミッドシップオープン2シーターなのに安い!?
●MR-S
1989年に登場したオープン2シータースのユーノス(マツダ)「ロードスター」は、失われつつあった安価なライトウェイトスポーツカーの復活ということから国内外で大ヒットを記録。
その状況を見ていた他メーカーも、次々とロードスターと同様なコンセプトのスポーツカーを発売し、一大ムーブメントとなりました。
そのなかの1台が1999年に発売されたトヨタ「MR-S」です。
MR-Sは2シーターミッドシップスポーツカー2代目「MR2」の実質的な後継車としてデビュー。MR2と大きく異なる点として、ルーフを手動ソフトトップとしたオープンカーであり、ハイパワーなターボエンジンを搭載していたMR2に対し、MR-Sは全グレードとも1.8リッター直列4気筒DOHC自然吸気エンジンを搭載していたことです。
最高出力は140馬力と控えめなスペックですが、1トン前後の軽量な車体によって、心地良い加速感とミッドシップならではの高い運動性能を実現。
そして、MR-Sの特徴のひとつとして、5速MTに加え、国産量産車初の「シーケンシャルマニュアルトランスミッション(以下、SMT)」が採用されたことが挙げられます。
SMTは2ペダルのセミATと呼ばれるトランスミッションで、クラッチ操作は自動ですが、変速操作はシフトレバーを前後に動かしておこなうという、レーシングカーを彷彿とさせる操作が魅力です。
同様な仕組みのトランスミッションは、現在もオートメーテッドMTがありますが、MR-SのSMTの場合、変速操作は完全に手動となっていました。
MR-Sは国内のスポーツカー市場の縮小もあり、販売不振が続いたことで2007年に生産を終了。
現在、一部の限定モデルを除くと100万円台でも低走行車が狙え、全体の相場も80万円ほどです。後期型の6速MTモデルが若干高めですが、物件数も豊富なので選択肢は多いといえます。
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古いクルマというと故障が心配という人も多いのではないでしょうか。確かにトラブルとなる頻度は、新しいクルマよりも多くなることは避けられません。
しかし、車齢20年くらいまでのクルマは数多く走っており、日常での使用も十分に可能です。
ただし、登録から13年が経過すると自動車税や重量税が上乗せされることや、部品も値上げ傾向にあるため、維持費が高くなってしまいます。
それでも、古いクルマには現行モデルには無い魅力があり、近年はメーカーも一部の車種で部品の再生産をおこなっていますから、旧車人気はまだまだ続きそうです。
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