ハイエースやSクラスはコインPがNG!? 寸法や地上高で苦戦も シビアな条件とは

サイズがクリアでも起こりうる駐車場トラブルとは?

 車両の条件を満たしていてもフラップ板自体のトラブルが起こることがあります。

 例えば、「フラップ板が下がらない」「下がったことを確認せずにクルマを走らせて傷つけた」といったトラブルのほか、ミニバンのスライドドアも開閉時にフラップ板とぶつかる可能性があります。

 また、小さければ何でも良いというわけではありません。規約より小さいクルマを停めてしまうと、センサーが反応しない可能性があります。地上高の基準よりクルマが高すぎるとフラップ板が届かず、こちらもセンサーが反応しません。

 クルマにエアロパーツがついている場合は、フラップ板が当たって損傷することも考えられます。運営会社によっては「エアロパーツを破損しても補償しかねる」とあらかじめ看板に書かれていることもあり、とくに注意が必要です。

 コインパーキングでフラップ板との接触事故が起きた場合は裁判でコインパーキング側を訴えることはできますが、立証する責任は訴える側にあります。

 注意書きを見ていなかったといった過失がドライバーにあれば過失相殺され、損害賠償を請求するのは非常に困難です。

跳ね上げ式のタイプには要注意! クルマを破損させる可能性も!
跳ね上げ式のタイプには要注意! クルマを破損させる可能性も!

 これは、利用予定のコインパーキングの利用規約を細かく確認しておくか、あるいはフラップ板がない「ロックレス」の駐車場を使うことで未然にトラブルを防ぐことができます。

 例えば、「ロックレスコインパーキング」では駐車マスのセンサーで車両を認識、カメラで車両のナンバーを記録するためフラップ板が必要ありません。ロック装置がないことでクルマに傷をつける心配がなく、運転技術に自信がない人も駐車しやすいのが特徴です。

 また、フラップ板装置の故障で発車ができない事態に陥ることもありません。高性能の防犯カメラを設置していることで、防犯性能も従来の駐車場を上回っています。

※ ※ ※

 立体駐車場は車幅、全高に細かい規定が定められているほか、平置きの駐車場でも立体と同様の規約が定められていることがあります。

 フラップ板との接触でクルマを傷つけないようにするためにも、駐車前にはパーキングの規約を確認しておくことをおすすめします。

【画像】実はすげー細かい条件が!? コインPの利用方法をささっと見る!(15枚)

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1件のコメント

  1. 記事の前提条件が合っていません。
    タイムズが設定している大きさの制限は、車検証上の寸法ではありません。
    全て実寸です。
    車検証寸法ではかなりの部分で測定外になっている部分があります。
    一番大きな点はミラーを含んでいない事です。
    ランドクルーザー、LSは言うまでもありませんが、ESでもメーカー公表値全開時約2,120mm格納時約1,905mm(デジタルアウターミラー全開時約2,040mm格納時約1,860mm)で「ギリギリ収まるサイズ」ではなく、アウトになります。

    最低地上高も「平地に設置する駐車場の場合」「立体自走式駐車場の場合」「機械式及びタワー式の駐車場の場合」いずれも「15cm以上」となっているので、本来多くの自動車が止められないはずです。
    「底面に傷をつけないためにも~」ではなく、利用不可なのです。

    最低地上高が15cm以上で、ミラーtoミラーで1.9m以下の自動車が果たしてどれだけあるでしょうか。
    コインパーキングでは補償絡みの事故も起き得るため、慎重な設定になっているのは理解できます。
    しかし、ルールを守らせたいのか破らせたいのか、なんともすっきりしない記事です。

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