なぜGT-Rや軽にアメリカ人は熱狂する!? 「右ハン車」の人気が急騰するワケとは
なぜ最近になって右ハンドル仕様が増えてきた?
「25年ルール」自体は以前よりあったものですが、それが日本に知られるようになったのは最近のことです。
古くから自動車大国であった北米では、世界中のあらゆるクルマが販売されており、日本車も同様でした。
北米で購入できないようなクルマは、そもそもあまり魅力のないクルマであり、わざわざ右ハンドルのクルマを日本から取り寄せる必要はほとんどありませんでした。
例えば、トヨタ「2000GT」のような歴史的な名車も、生産台数の多くが北米仕様です。
つまり、ほとんどの場合は、手に入れたい中古車があったとしても、アメリカ国内の中古市場を探せばそれでよかったのです。
しかし、2014年頃からこの「25年ルール」が注目されるようになりました。それは、2014年の25年前、つまり1989年のクルマが輸入できるようになったからです。
当時バブルの絶頂であった日本では、日本国内市場に向けた魅力的なクルマが多く発売されていました。
その代表が、日産「スカイラインGT-R(R32)」です。第2世代GT-RともよばれるR32からR34までのスカイラインGT-Rシリーズは、海外では一部地域除いて正規販売されておらず、基本的に右ハンドル車しか存在しません。
一方、映画「ワイルド・スピード」シリーズや、「頭文字D」といった日本のアニメ/マンガの影響もあり、海外でも人気の高いモデルです。
そんなR32型のスカイラインGT-Rが「25年ルール」によって北米でも登録・走行が可能になったことによって、日本から北米へと輸出されることが急激に増えたのです。
ロサンゼルスに住む、ある日系メーカー関係者は次のように話します。
「アメリカ、とくに西海岸では日系人が多いこともあり、日本車の人気が高いエリアです。
最近ではインターネットなどを通して日本の情報を得ることができるため、アメリカでは売られていないクルマに興味を持つ人も増えたように思います。
スポーツカーはもちろんですが、なかには軽自動車を『K-Car』と呼んで輸入する人もいます。
ただ、これまでは右ハンドルのクルマを輸入して登録・走行することのハードルがあまりにも高かったのですが、『25年ルール』によって現実的になりました。とはいえ、人気があるのはあくまでごく一部のモデルです。
一時期、通称『ハコスカ』が2000万円ほどの高額で落札されたことが話題になりましたが、これはその個体の状態や、当時の状況による限定的な結果であり、『25年ルール』とは関係がありません。
北米では中古車を含めて、ほとんどのクルマが流通している市場ですので、そういう意味では『25年ルール』の恩恵を受けるには、ごく一部のマニアといえるかもしれません」
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アメリカの西海岸では、「JDM」と呼ばれる日本車ベースのカスタムカー市場が存在します。
日本のサブカルチャーコンテンツの人気も高いことから、今まではごく一部のマニアにしか関係のなかった「25年ルール」がにわかに注目されてきています。
2020年になった今年では、25年前、つまり1995年に製造されたモデルが輸入可能となり、該当する右ハンドル限定の日本車としては、日産「スカイラインGT-R(R33)」やホンダ「インテグラタイプR(DC2/DB8)」、三菱「ランサーエボリューションIII」があります。
状態が良ければ、これらのクルマは北米へと渡っていくかもしれません。
日産スカG、フェアレディZ、三菱ランエボ、トヨタスープラの他にスバル・インプレッサturboも含まれます。今やインプレッサturboは古くてエンジン程度の悪い物でさえ50万以上します。海外に流したら200万以上になるんでしょう。良い車、面白い車が日本から無くなりつまらない車が日本に残る様に思います。