せっかく作ったのに一代限り!? 残念ボディの車3選

昭和の時代、国産車では1車種で複数のボディタイプを設定するのが一般的でした。しかし、平成になるとボディタイプは減少し、1種類だけになったクルマも数多くあります。一方で、複数のボディタイプを設定したにもかかわらず一代限りで廃止となったクルマも存在。そこで、残念なボディタイプのモデルを3車種ピックアップして紹介します。

ジンクスを証明してしまったスカイラインとは!?

●日産「スカイライン ハッチバック」

歴代のなかでもとくに異色のモデルだった「スカイライン ハッチバック」
歴代のなかでもとくに異色のモデルだった「スカイライン ハッチバック」

 現在、日産「スカイライン」はセダンのみとなっていますが、かつてはセダン以外に2ドアクーペやステーションワゴン、ライトバンをラインナップしていました。

 そして、1981年に登場した6代目では、5代目から引き続きセダンと2ドアクーペ、ライトバンが設定されたことに加え、スカイライン初の試みとして5ドアハッチバックが登場。

 5ドアハッチバックのボディはリアシート部分まで4ドアセダンとドアも共通でしたが、トランク部分がルーフエンドからテールエンドに向かって傾斜するハッチバックとなっており、4ドアセダンの居住性とハッチバックの利便性を併せ持つことが最大の特徴でした。

 しかし、スカイラインのイメージとは異なったためか、販売は低迷。実際にセダンやクーペと比べると、かなり違和感のあるデザインといえます。

 当時の国内市場では「5ドアハッチバックは売れない」というジンクスがあり、まさにスカイラインハッチバックは、そのジンクスを証明したことになります。

 1985年に発売された7代目スカイラインでは5ドアハッチバックが廃止され、ステーションワゴンが復活し、8代目からはセダンと2ドアクーペだけに整理されました。

※ ※ ※

 近年は、売れるボディタイプと売れないボディタイプの差が明確になっています。そのため、セダンやクーペ、ステーションワゴンは激減してしまいました。

 これも時代の流れとして仕方のないことですが、クラウンのクーペや、スカイラインのステーションワゴンなど、仮に現行モデルでラインナップされていたら、かなり魅力的に感じてしまうのではないでしょうか。

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Writer: くるまのニュース編集部

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