新型「BRZ」登場間近で振り返る! スバルの異色スポーツ車5選

今はなきスバルの軽自動車にも高性能モデルが存在

●ヴィヴィオRX-R

モータースポーツでも活躍した高性能モデルの「ヴィヴィオ RX-R」
モータースポーツでも活躍した高性能モデルの「ヴィヴィオ RX-R」

 1987年に550ccエンジンながら最高出力64馬力を誇ったスズキ「アルトワークス」が発売されると、軽自動車市場では第2次パワー競争が勃発。ダイハツや三菱も次々と64馬力の高性能モデルを発売しました。

 そして、スバルも軽自動車の「レックス」に代わって、1992年に「ヴィヴィオ」を発売し、パワー競争に加わります。

 トップグレードのヴィヴィオRX-Rには、最高出力64馬力を発揮する660cc直列4気筒スーパーチャージャーエンジンを搭載。

 駆動方式はFFとフルタイム4WDを設定し、トランスミッションは5速MTのみとなっています。

 外観はやや丸みを帯びた比較的オーソドックスな3ドアハッチバックですが、RX-Rではボンネットのエアスクープや、ラリーカーをイメージさせるフォグランプが装着されるなど、スポーティに演出。

 さらに、軽量化と足まわりなどがチューニングされたモータースポーツベース車の、「RX-RA」が設定されるなど、レースでも活躍しました。

 しかし、軽自動車の人気モデルは軽トールワゴン/ハイトワゴンへと移行し始めたことで、ヴィヴィオは1998年に生産を終了。後継車はトールワゴンの「プレオ」です。

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●R-2 SS

ハイパワーエンジンを搭載した高性能グレードの「R-2 SS」
ハイパワーエンジンを搭載した高性能グレードの「R-2 SS」

 スバル初の市販4輪自動車である「スバル360」は、庶民でもマイカーを持つことを夢から現実に変えた、日本の自動車史に残る偉大な軽自動車です。

 このスバル360の後継車として、1969年8月に発売されたのがスバル「R-2」です。

「てんとう虫」の愛称で呼ばれたユニークなスタイルのスバル360とは違い、R-2はオーソドックスな2BOXタイプのデザインを採用。

 個性は薄れましたがスバル360よりも広くなった室内によって、居住性と実用性は大幅に改善されました。

 リアに搭載されたエンジンは360cc空冷2サイクル2気筒がスバル360から踏襲され、出力は30馬力を発揮。400kg台の軽量な車体には、十分な出力です。

 そして、1970年には36馬力を誇るスポーツバージョンの「R-2 SS」が加わりました。

 R-2 SSは内外装もスポーティに演出されており、フロントにはカナードのようなスポイラーや砲弾型フェンダーミラー、フォグランプを装着。内装ではスポーツシート、タコメーターが装備されました。

 また、R-2 SSよりもエンジンはデチューンされながらスポーティな装備の「スポーティデラックス」もラインナップ。

 1972年には水冷エンジンを搭載するなどラインナップを拡充しましたが、よりモダンなデザインの「レックス」にバトンタッチし、1973年にR-2は生産を終了しました。

 約12年間販売されていたスバル360に比べ、4年間の販売にとどまったR-2は販売台数が少なく、かなりの希少車です。

※ ※ ※

 2019年から2020年にかけて、スバルは大幅な車種整理をおこないました。なかでも衝撃的だったのが、レガシィB4の販売終了です。

 また、高性能セダンのWRX STIも、EJ20型エンジンの生産終了とともに、販売を終えました。

 スバルファンにとってはショッキングな出来事でしたが、決して高性能モデルの火が消えたわけではありません。

 BRZもすでに生産を終えていますが、トヨタ「86」とともに新型モデルへフルモデルチェンジすべく、開発が進められています。

 これから世代交代がおこなわれ、スバルらしい新たな高性能モデルも登場する予定となっているので、期待して待つことにしましょう。

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