ニューモデルが続々登場! 輸入車コンパクトSUV それぞれの個性をまとめてみた

全長4.5m前後のSUVを「コンパクトSUV」と呼ぶが、2020年にはメルセデス・ベンツやアウディなど、プレミアムブランドから続々とニューモデルが日本に上陸を果たした。ドイツ御三家と呼ばれる3ブランドに、いま勢いのあるボルボを加えた4つのブランドのコンパクトSUVを見ていこう。

日本だけでなく世界的にも伸びているカテゴリー

 ドイツのプレミアム御三家と呼ばれるメルセデス・ベンツ、アウディ、BMWと、最近、躍進が著しいスウェーデンのボルボ。2020年の秋、これら4つのブランドから、コンパクトSUVが出揃った。それはアウディ「Q3」、メルセデス・ベンツ「GLA」、BMW「X1」、ボルボ「XC40」である。

メルセデス・ベンツ、BMW、アウディのドイツ勢と、ボルボを合わせたプレミアムブランドの4台のコンパクトSUV
メルセデス・ベンツ、BMW、アウディのドイツ勢と、ボルボを合わせたプレミアムブランドの4台のコンパクトSUV

 そのうち、メルセデス・ベンツGLAは2020年6月、アウディQ3は同年7月に日本に上陸した最新のモデルだ。しかもメルセデスはGLAだけでなく「GLB」という3列シートを持つ兄弟車、アウディはQ3に加えクーペSUVの「Q3スポーツバック」を同時に発売、選択肢はさらに増えている。

 サイズ的にも日本で扱いやすい大きさで、プレミアムブランドのラインナップのなかでは価格も手ごろだから、これらのコンパクトSUVは、はじめての輸入車としてもうってつけだろう。

 こうして出揃ったプレミアムコンパクトSUVには、それぞれどのような特徴があるのか見ていこう。

 ●アウディ「Q3」

アウディ新型「Q3」
アウディ新型「Q3」

 アウディQ3は、最近の例に漏れず1車種で2タイプのボディを持つ。SUVらしい使い勝手のハッチバックのQ3と、4ドアクーペと呼べるほどスタイリッシュなQ3スポーツバックである。

 後席にも大人が乗り、荷物もたくさん積みたいというSUVの原点に立ったQ3も、大きなシングルフレームグリルで遠くからでもアウディと判別できる個性を持っている。

 Q3スポーツバックはグリルがハニカムメッシュになり、ハッチバックのQ3との差別化をしている。リアにいくに従い、薄くなっていくグリーンハウスと、傾斜が大きいDピラーで、スタイリッシュな5ドアハッチバッククーペを演出している。

 Q3もQ3スポーツバックも、試乗車はまだ距離が伸びていなかったせいか、サスペンションの動きがやや渋く硬めに感じた。

 またエンジンも慣らしが終わっていない感じで、アクセルゲインも低めで大人しい印象だった。ただドライブモードをダイナミックにすると、エンジンの反応が良くなって気持ちよく走れた。このときダンパーの減衰力は可変ではないので変化しない。

 Q3もQ3スポーツバックもエンジンは、1.5リッターはガソリンで、2リッターはディーゼルになる。

<アウディ Q3>
全長×全幅×全高:4490mm×1840mm×1610mm(35 TFSI)
ホイールベース:2680mm
車両価格帯(消費税込、以下同様):438万円(35TFSI)から543万円(35TDI クワトロSライン)

<アウディ Q3スポーツバック>
全長×全幅×全高:4500mm×1840mm×1565mm(35 TFSI)
ホイールベース:2680mm
車両価格帯:452万円(35TFSI)から563万円(35TDI クワトロSライン)

 ●BMW「X1」

BMW「X1」は2015年に登場した
BMW「X1」は2015年に登場した

 BMW X1は、初代が2009年に登場した、コンパクトSUVとしては比較的歴史のあるモデルである。

 初代は3シリーズツーリング(E91型)をベースとしていたため、後輪駆動(FR)だったが、2015年に登場した2代目となる現行型(F48型)になってから、横置きエンジンの前輪駆動(FF)ベースのシャシになった。

 1.5リッターの直列3気筒エンジン搭載モデルは「sドライブ」と呼ぶFFだが、2リッターの直列4気筒エンジン搭載車はフルタイム4WDの「xドライブ」になる。

 スペース効率を求めた結果、現行型はFFシャシを採用したのだが、FRっぽい走り味は残してあるところがBMWらしい。

 通常の走行では、コーナリングシーンでライバルのコンパクトSUVでもFFらしい特性が顔を出すことはないが、タイトコーナーの立ち上がりでアクセルペダルを深く踏み込んだケースでは、どうしてもアンダーステアで外側に膨らみ気味になる。しかしX1は、ドライバーには気づかれないように内側のブレーキを少し摘んでアンダーステアを消し、FRっぽい走り味を出しているのだ。

 X1はオーソドックスなSUVシルエットだが、兄弟車の「X2」はスタイリッシュなクーペデザインを採用している。このX2は全高が1535mmと多くの立体駐車場に入る大きさだ。1.5リッターはガソリンだけだが、2リッターエンジンはガソリンとディーゼルが用意されている。

<BMW X1>
全長×全幅×全高:4455mm×1820mm×1610mm(sドライブ18i)
ホイールベース:2670mm
車両価格帯:440万円(sドライブ 18i)から653万円(xドライブ25i Mスポーツ)

<BMW X2>
全長×全幅×全高:4375mm×1825mm×1535mm(sドライブ18i)
ホイールベース:2670mm
車両価格帯:451万円(sドライブ 18i)から701万円(M35i)

【画像】出揃った! プレミアム輸入コンパクトSUVを画像でチェック!(24枚)

【2023年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー