ポールスター「プリセプト」量産化発表! テスラ「モデルS」対抗の4ドアクーペEV

スウェーデン・ボルボカーズの子会社である高性能車メーカー、ポールスター社は2020年9月26日、北京モーターショー2020でのプレゼンテーションにおいて、コンセプトカー「Precept(プリセプト)」の量産化を発表した。中国・成都にあるポールスター社の工場で生産される。

スタイリッシュな4ドアクーペ電気自動車

 スウェーデンの自動車メーカー、ボルボカーズの子会社である高性能車メーカー、ポールスター社は2020年9月26日、北京モーターショー2020でのプレゼンテーションにおいて、コンセプトカー「Precept(プリセプト)」の量産化を発表した。中国・成都にあるポールスター社の工場で生産される。

ポールスター「プリセプト」
ポールスター「プリセプト」

 プリセプトは、2020年4月に発表された次世代4ドアEVグランドツアラーのコンセプトカーだが、今回の北京モーターショーでは「コンセプトカー」ではなく「コミットメントカー」と表現された。

 センターピラーレスで後部ドアは逆ヒンジとなり、前後ドアが観音開きとなるデザインスタディだ。ポールスターブランドの将来のビジョンを示すモデルとなる。

 3100mmというロングホイールベースを持ち、大容量のバッテリーをフロア下に搭載する。これにより、低いルーフにもかかわらず、後席の足元スペースや頭上スペースなど室内空間を確保している。ただし、最高出力や航続可能距離などのスペック、さらにスリーサイズなどのディメンションは発表されていない。

 インテリアには、ペットボトルやビニールなどをリサイクルした持続可能な素材を多く使用している。シートカバーは100%リサイクルされたペットボトルから作られた糸で立体的に編み上げられ、フロアカーペットは漁網を再生したナイロンを使用。またワインのコルク廃棄物やリサイクル品をコルク系ビニールに加工し、ヘッドレストなどに使われているという。

 インテリアには15インチの大型デジタルインターフェイスを採用。ドライバーの前には9インチの横長のディスプレイが備わる。

 また「アイトラッキングモニター」を採用。これはドライバーがどこを見ているのかをモニタリングし、情報の表示方法を調整するものだ。ドライバーがディスプレイに集中しているときには小さくて詳細な情報を、道路に集中しているときには大きく情報を表示するものだという。

 プリセプトは、中国・成都にあるポールスター社の工場で生産される。ここは2019年に完成した自動車生産施設で、現在2ドアクーペでPHEVの「ポールスター1」、4ドアセダンのEV「ポールスター2」が生産されている。工場は100%再生可能な電力で稼働している。

 ポールスターのCEO、Thomas Ingenlath氏は、北京モーターショーのプレゼンテーションで「中国はポールスターのホームマーケットであり、持続可能性を高めるためにますます重要になっています」とコメント。「この新工場で、私たちは再びハードルを上げ、中国でもっとも先進的でプレミアムな電気自動車を、二酸化炭素排出量の少ない形で生産することを目指します」と語った。

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