ミニバンは販売減少? SUV急増で新車市場に変化あった? 今後も新型は出るのか
ミニバンとSUVの密な関係。 SUVが売れるとミニバンが売れなくなる?
SUV(RV)のジャンルが確立した約30年前、ミニバンは、家族や友人といった複数人でクルマに乗って旅行などに出かける需要が高まったことから、人気が高まりブーム化したといわれます。
なかでも、トヨタ「エスティマ」やホンダ「オデッセイ」などの登場をきっかけに、ミニバン人気に火が付きました。
2000年代に入ってからはトヨタ「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」、日産「セレナ」、ホンダ「ステップワゴン」といったミドルサイズミニバンが売れ筋のモデルになります。
その後もラージサイズの高級ミニバンでは、日産「エルグランド」、トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」が登場したことも現在のミニバン人気に繋がります。
その一方で、コンパクトサイズのトヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」では、3列シートの多人数乗車のみならず、レジャー道具の積載性や車中泊などの使い勝手に特化した2列シート車を設定。この2列シート車が、これまで多人数乗車をウリにしていたミニバンに2列(5人乗り)という新たな需要を生むという変化をもたらしているようです。
マツダは、ミニバン市場のユーザー動向を調査。2010年のミニバン市場と比べて2018年では、ミニバンから他ジャンルに乗り換えるユーザーが増えているといいます。
一方で、SUV市場は年々増加傾向にあるとマツダはいい、国内SUVの登録車/軽自動車の販売台数の推移は20万台強でしたが、2018年には約65万台を記録し2019年には70万台に近い台数になったようです。
SUV市場について、マツダの国内営業本部の担当者は次のように説明しています。
「国内のSUV市場は伸び続けているといえ、直近でも新型SUVの投入は続いており、今後もさらに伸びると想定しています。
一方で、セダンやミニバン市場の縮小傾向が続くなか、SUVの構成比は2010年からの9年間で2.5倍増となり、2018年にはセレナやアルファードなどのミドル・ラージサイズミニバンと同等の構成比です。
そのため、SUVは登録車全体で高い構成比を占める小型ハッチバック(アクアやマツダ2など)に次ぐ、2位規模の市場に成長しているといえます」
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前述のようにSUVの全体数はある程度の種類まで増えると頭打ちとなり、売れるモデルが残るように整理されることが予想されますが、市場希望に関してはいまや高いシェアを誇っていることもあり、当面の間はこの傾向が続くのかもしれません。
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