背中で感じる最後のフェラーリサウンド!? 「458スペチアーレ」の何が凄かったのか?

最後の自然吸気V8エンジンを搭載したフェラーリ「458スペチアーレ」は、マニアからも「純粋なフェラーリサウンドを奏でる」最後のモデルとして注目されている1台だ。その458スペチアーレの新車同然コンディションの個体は、一体どれくらいのプライスなのだろうか。

シューマッハも開発に携わった「458イタリア」

 2009年9月15日、当日開催中のIAA=フランクフルト・ショーのプレスデイにおいて、フェラーリはそれまでの「430シリーズ」に代わるニュー・ジェネレーションのV型8気筒ミッドシップ、「458イタリア」を正式に発表した。

自然吸気エンジン搭載した最後のV8リアミッドモデルである「458スペチアーレ」の気になる現在の評価は?(C)Bonhams 2001-2020
自然吸気エンジン搭載した最後のV8リアミッドモデルである「458スペチアーレ」の気になる現在の評価は?(C)Bonhams 2001-2020

 プレスコンファレンスが始まる以前から、フェラーリ・ブースにはレッドとイエローの458イタリアが並び、いわゆるアンヴェールなどの仰々しいイベントがおこなわれないことは分かってはいたが、開始時間が迫るにつれ、ブースの周りには何重ものメディアが集まってきた。

 これもまたフェラーリのプレスコンファレンスでは普通の光景ではあるが、その時はさらにいつもと雰囲気が違った。なぜなら458イタリアのプレゼンテーションのために、地元ドイツの元F1ドライバー、ミハエル・シューマッハが檀上に立つというのだ。

 それは458イタリアの開発に、少なからずシューマッハも関係したという証だったのだろう。

 確かに458イタリアは、430シリーズの最終進化型ともいえる「430スクーデリア」を圧倒的に凌ぐスペックを実現したモデルだった。

 リアミッドに縦置き搭載されるエンジンは、フェラーリのV型8気筒エンジンとしては伝統的な、90度のバンク角を持つもの。総排気量は4499ccという数字となり、したがって4.5リッターの8気筒エンジンということから458とネーミングされている。

 テクニカル面での最大のトピックスは直噴システムを導入したこと。インジェクションの噴射圧は200バールに達し、レブリミットの9000rpmまで理想的な燃焼を担う。

 吸排気システムの両側には可変バルブタイミング機構を装備し、また潤滑方式はドライサンプを採用している。結果実現された最高出力は、570psと発表された。

 一方458イタリアの乾燥重量は1380kgと、F430と比較して70kgも軽く設計されているのである、0−100km/h加速で3.4秒、0−200km/h加速でも10.4秒という驚異的な加速性能は、このスペックから生み出される。

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