ボルボの人気SUV「XC40」が全車電動化! 新登場48Vハイブリッドの実力を試した

スムーズさと静粛性がXC40の魅力をさらに引き立たせている

 2021年モデルのXC40は、この48V MHEVが加わって電動化を達成した。

 エンジンはB4(197ps/4800-5400rpm、300Nm/1500-4200rpm)とB5(250ps/5400-5700rpm、350Nm/1800-4800rpm)の2種類ある。

 今回試乗したのは「XC40 B5 AWD Rデザイン」だ。国際規格の燃費測定モードであるWLTCで比べると、カタログ数値ではB4と同等の良い燃費をマークしている。

ボルボ「XC40 B5 AWD R-DESIGN」の走り
ボルボ「XC40 B5 AWD R-DESIGN」の走り

 走行フィーリングをひと言でいうと「スムーズ」である。48VのISGMが良い仕事をしているのだろうなあ、という感想だ。

 つまり、どこでどのように48Vが働いているのかは明確に掴めない。それでも結果的に、市街地走行、ワインディング走行、ハイスピード走行など、あらゆるシチュエーションにおいてスムーズに走れるのだ。

 交差点の一時停止でエンジンがアイドリングストップしても、再発進のためにブレーキを緩めると、ショックや振動がなくエンジンがモヤモヤっという感じで再始動する。

 20km/hくらいまでスピードが落ちた状態から再加速するというケースでも、アクセルペダルを踏み込み始めるとエンジンがすぐに反応してくれる。

 ターボチャージャー付きのエンジンだから、アクセルオフからの再加速はタービンが回っていないために過給しておらず、ふつうはすぐにはトルクが立ち上がらないものだが、そこをISGMのモーターアシストがうまく助けてくれている。一定速走行からの加速も、躊躇なく加速が始まるから気持ちがいい。

 このスムーズさと静粛性が、走り全体のクオリティを高くした感じで、XC40の良さを味わえる。

 安全性に関しては16を超える先進安全、運転支援機能を装備。さらに180km/hまでのスピードリミット、ケアキーによりオーナー独自のスピードリミットも掛けられるなど、ボルボ独自の安全思想も取り入れられている。

 また新車5年保証など、新しい取り組みも始めたボルボは、大きな魅力に溢れている。

ボルボ「XC40 B5 AWD R-DESIGN」と筆者のこもだきよし氏
ボルボ「XC40 B5 AWD R-DESIGN」と筆者のこもだきよし氏

XC40 B5 AWD R-DESIGN

・車両本体価格(消費税込):589万円
・全長:4425mm
・全幅:1875mm
・全高:1660mm
・ホイールベース:2700mm
・車両重量:1670kg
・エンジン形式:直列4気筒ターボ+電気モーター
・排気量:1968cc
・駆動方式:FF
・変速機:8速AT
・最高出力:250ps/5400-5700rpm
・最大トルク:350Nm/1800-4800rpm
・モーター最高出力:10kW/3000rpm
・モーター最大トルク:40Nm/2250rpm
・燃費(WLTC):12.8km/L
・サスペンション前/後:ストラット/マルチリンク
・ブレーキ前/後:Vディスク/ディスク
・タイヤサイズ:235/50R19

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