「コールドプレイ」メンバーの素敵過ぎるポルシェライフ!!

イギリス出身の世界的人気バンド、コールドプレイでベースを担当しているガイ・ベリーマン。ポルシェ・コレクターとしても知られる彼が、ポルシェならではの細部へのこだわり、信頼性、そして何よりも、人間らしい側面について熱く語った。

「コールドプレイ」のガイ・ベリーマンのもうひとつの顔

 空前絶後の人気を誇るロックバンド「コールドプレイ」の一員として約四半世紀にわたってベースを担当し、数百万人のファンを持つガイ・ベリーマン。

 そんな彼は音楽ビジネスの最前線で活躍する一方、別の方面でも情熱を燃やし続けてきた。クラシック・スポーツカーのコレクターとしてもレストアラーとしてもリスペクトされる存在になり、最近では『The Road Rat』という人気の高い雑誌のクリエイティブ・ディレクターも務めているのだ。

ガイ・ベリーマンの愛車である「356ザガート」(左)、1967年型「911S」(右)(C)2020 Dr. Ing. h.c. F. Porsche AG
ガイ・ベリーマンの愛車である「356ザガート」(左)、1967年型「911S」(右)(C)2020 Dr. Ing. h.c. F. Porsche AG

 実のところ、クルマ熱は彼を形成する要素のひとつで、生涯にわたって影響を与えてきた。1980年代にスコットランドで過ごした子ども時代、父親がしまい込んでいたトライアンフ「TR3A」のスタイルは在りし日のデザインとエンジニアリングを思い起こさせるもので、幼いガイはTRのホイールの陰に隠れて、クモの巣や不思議な部品に囲まれたもうひとつの世界に夢中になっていたという。ここで種がまかれたのだ。

 コールドプレイの活動が本格化するまで、ガイはユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで機械工学の勉強をしていた。コッツウォルズにある自宅ガレージを訪問した際に彼が説明してくれたのは、このことが自動車の世界に対する関わり方や考え方の根幹になっているということだ。

「僕のクルマへの興味は基本的に、その後ろの技術やコンセプトにあるんだ。僕のコレクションしているクルマはすべて、表面の下になにか特筆すべきものを持っている。『形態は機能に従う』という思想を深く信じているし、そのことが様々な分野にわたって僕の役に立っている。工業デザインでもファッションでもクルマでも、この合言葉に従っていれば、本当に純粋なものにたどり着けると思うよ」

●人の手で描かれたクルマは本当にピュアで美しい!

 クルマについては、ガイの好みは旧車に強く向いていて、20世紀なかばのヨーロッパのエキゾチックなクルマたちの豊富なコレクションからも、そのことは分かる。「1950年代から60年代のデザイン言語には、人の手で描かれたおかげで、とても美しく彫刻的なクオリティの高さがあったと思う。60年代の自動車のデザインには本当の華麗さと魂が宿っていて、とてもピュアなカタチを実現していたんだ」

 しかしこのテーマに対するガイの情熱は、単なる美学をはるかに超えている。現代のコレクターの大半と彼が違うのは、42歳にして自分のクルマのレストアに積極的に取り組んでいていること。自宅には大規模なワークショップを確保して、そこには様々なレストア状況のプロジェクトカーが転がっているのだ。

「実際にクルマをバラしたり組み立てなおしたりすることに興味があるのは、明らかに僕の機械工学を学んでいた過去と関係があるね。学ぶこと、分解することに惹かれる。つまり、人生のなかで僕ができるクリエイティブなことのなかには、対象を観察して分解することも含まれるんだよ。精神的にも、物理的にも。僕の脳はそうなっている」

 ガイのレストアの特徴は、細部に至るまで敬虔といえるほどの関心を抱きながら、クルマの過去を深く掘り下げていくことにある。何年もかけて失われた歴史を明らかにし、前のオーナーたちにコンタクトを取り、アーカイブを掘り下げてきた。

「クルマが工場から出荷された時の状態を忠実に再現するために、かなりの時間をかけている。復元するのは材料や仕上げや色、時にはパネルやドアの内側といった目に見えない箇所までね。バラしてる途中で見つかった物は保管するか、クルマを元に戻すときに再生するようにしているよ」

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