フェラーリの資産価値を高める「クラシケ」とは? その仕組と申請方法
日本にあるフェラーリも「クラシケ」申請可能、その方法とは?
製造から20年以上のモデルとなると、すでに「328」や「テスタロッサ」もその範疇に入ることになる。
では、日本のオーナーはどのようにして自分の愛車をクラシケに認定してもらえばよいか、その手順を簡単に説明しよう。
●1:申請は20年の時を経てから
クラシケ申請可能なクルマは、新車から20年以上を経過しているフェラーリ本社が認定してモデルとなる。たとえば、日本にも数多く生息している328やテスタロッサといった馴染みの深いモデルもクラシケの対象となっている。
●2:スペチアーレとレーシングカーは例外
「ラ フェラーリ」などのスペチアーレ系に「SAアペルタ」といった限定モデルは、新車購入時にすでにフェラーリ・クラシケに認定されている。余談だが、F1などのレーシングカーであっても申請が可能である。
●3:正規ディーラーから申請
フェラーリ・クラシケ取得を希望する場合は、フェラーリ正規ディーラーを通じて申請する。基本的に申請するクルマをディーラーに持ち込むことが可能なら、制限は特にない。
●4:写真でチェック
日本でクラシケを申請する場合は、正規ディーラー入庫後はフェラーリ本社から規定されているおよそ40カットの写真をスタッフが撮影する。同時に未実施のキャンペーン(リコールなど)がないかをチェックして写真をマラネッロ本社に送る。
●5:純正品でない場合は要交換
送付した写真をフェラーリ本社が検証。ここで純正部品ではないと指摘があれば、オーナーとの相談の上で純正部品に交換をおこなう。見た目も中身もすべてオリジナルコンディションでなければならない。
●6:クラシケ証明書発行
約半年から1年の時を経て、無事に申請が承認されると、フェラーリ本社から証明書とバッジが送られてくる。費用などは正規ディーラーまで要問い合わせ。
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オリジナルコンディションでフェラーリに乗っているオーナーなら、愛車がクラシケ認定を受けられる車種であれば、ぜひともクラシケ認定を取得することをおすすめしたい。
昨今のオークションを見ても、クラシケの証明書付きか否かで、落札価格に大きな開きが生じているからである。
過去に正規サービスセンター以外で整備された個体は、純正ではないパーツが使用されているケースも多く、それらをすべて純正パーツに戻し、さらに整備することで新車当時に匹敵するコンディションに戻した上でクラシケの承認を受けることができたら、それはその個体の価値を上げることになる。
また、いま新車のフェラーリもこのままずっと正規サービスセンターで整備を受けてさえいれば、いつの日かクラシケの承認を受ける日が訪れるということでもある。
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