ホンダがジープを販売した過去が!? 日本でヒットした輸入車3選
国内メーカーも憧れた!? 大ヒットした北欧ステーションワゴンとは
●ボルボ「850エステート」
1989年に、スバル初代「レガシィ/レガシィ ツーリングワゴン」が発売され、当時の時代背景として日本でスキーブームやアウトドアレジャーブームがあり、レガシィ ツーリングワゴンが大ヒットを記録。
他社も次々とスタイリッシュなフォルム、かつ高性能なステーションワゴンを発売して追従しました。
そうしたなか、1991年に発売されたボルボ「850エステート」は、ボクシーなフォルムながらも美しく洗練されたデザインで、日本で大ヒットします。
搭載されたエンジンは2.3リッターから2.5リッターの直列5気筒で、これを横置きに搭載したFFを基本とし、4WDもラインナップ。
また、ターボエンジン車では240馬力のハイパワーな限定車「850 T-5R」や「850R」が発売され、どちらもすぐに完売するほどでした。
この850エステートの人気は国産メーカーにも波及し、日産は同様な車格とコンセプトの「ステージア」を1996年に発売しました。
なお850エステートは、デザインだけでなく走りやユーティリティが高く評価され、1994年度の「グッドデザイン大賞」を受賞。これまで自動車がグッドデザイン大賞を受賞した例は5車種しかなく、850エステートは輸入車で唯一です。
現在も850エステートの美しいスタイルに魅了されたファンは多く、ボルボ・カー・ジャパンはこれに応えるように「ボルボ・クラシック・ガレージ」というレストアサービスを展開し、850シリーズもサポートの対象となっています。
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輸入車というと、まだまだ高いという印象がある人も多いのではないでしょうか。実際の額面でいうと100万円台から200万円台のモデルが数多く存在するので、同クラスの国産車との差はほとんどありません。
しかし、国内外の価格差は依然として存在し、その顕著な例として挙げられるのがポルシェ「911」です。
日本ではベーシックな911カレラの価格が1271万円(消費税含まず)で、アメリカでは9万9200ドルと邦貨でおよそ1050万円です。
装備の違いや市場規模の違いがありますが、いまもこれほどの差があるのも事実です。