ついに1万台「アヴェンタドール」!! ゲームチェンジャー5選
2011年に登場したランボルギーニ「アヴェンタドール」が、ついに1万台目のラインオフを迎えた。デビューからいままでに登場したエポックメイキングなモデルから、アヴェンタドールのヒストリーを解説する。
1万台目の「アヴェンタドール」は、タイのカスタマーの手に
2020年9月10日、ランボルギーニのフラッグシップである「アヴェンタドール」が、ついに1万台に到達した。
シャシナンバー:10000となったのは、グレーカラー(Grigio Acheso)にレッド(Rosso Mimir)を差し色にカラーリングした「アヴェンタドールSVJ」である。タイのカスタマーにデリバリーされる車両だ。
アヴェンタドールは、「ムルシエラゴ」の後継モデルとして2011年に「アヴェンタドールLP700-4」としてデビュー。10年先を見越して技術投入されたアヴェンタドールは、瞬く間にスーパーカーのベンチマークとなった。
製造台数1万台にいたるアヴェンタドールのなかで、ゲームチェンジャー的な存在であるアヴェンタドールを5台紹介しよう。
●Game Changer 01:2011 アヴェンタドールLP700−4
アヴェンタドールの革新的なカーボンファイバーモノコックは「シングルシェル」を採用し、コックピット、フロア、ルーフがひとつの構造となっているのが特徴であった。
サスペンションはプッシュロッド式を採用し、エンジンは新設計の6.5リッターV型12気筒自然吸気エンジンとなる。最高出力は700ps/8250rpmで、車名の一部となった。
このエンジンに組み合わせられたのが、シングルクラッチ式のISRと呼ばれる7速セミATであった。マニュアルトランスミッションはラインナップに加わることはなく、これはV10モデルにおいてもガヤルドが最後のMT車となり、ウラカンはデュアルクラッチトランスミッションであるLDFのみとなっている。
アヴェンタドールは、「カウンタック」から始まったシザーズドアを継承し、ドアは上に開くのが特徴となっている(開き方はどちらかといえばバタフライドアに近いが……)。
デザイナーは当時のチーフデザイナーであったフィリッポ・ペリーニが手掛けている。「ムルシエラゴ」をベースとしたフューオフモデルである「レヴェントン」のデザインエッセンスを強く感じるエクステリアになっている。
カーボンファイバーモノコックの採用や、最高出力700ps、0−100km/h加速2.9秒といったアヴェンタドールの特徴や性能は、これに続くスーパーカーの新たな基準となり、スーパーカーの世界でのゲームチェンジャーとなった。
●Game Changer 02:2012 アヴェンタドールJ
2012年のジュネーブモーターショーで発表されたのが、ワンオフモデルとなる「アヴェンタドールJ」である。車名の「J」は、事故で廃車となったミウラをベースとした「イオタ」に由来している。
特徴は、フロントウインドウとルーフを取り去った、オープンモデルになっている点である。
アヴェンタドールJがアピールしたものは、ランボルギーニのカーボン技術の高さである。ルーフを取り払ったにも関わらず、300km/hを超える速度でも走行可能なボディ剛性の高さで、それを証明してみせた。
また、フロント部のスポイラー意匠など、その後に登場する「アヴェンタドールSV」へと受け継がれている。
ちなみにアヴェンタドールJは、公道でも走行が可能である。
●Game Changer 03:2016 アヴェンタドール・ミウラ・オマージュ
2012年のジュネーブモーターショーで発表されたのが、ワンオフモデルとなる「アヴェンタドールJ」である。車名の「J」は、事故で廃車となったミウラをベースとした「イオタ」に由来している。
特徴は、フロントウインドウとルーフを取り去った、オープンモデルになっている点である。
アヴェンタドールJがアピールしたものは、ランボルギーニのカーボン技術の高さである。ルーフを取り払ったにも関わらず、300km/hを超える速度でも走行可能なボディ剛性の高さで、それを証明してみせた。
また、フロント部のスポイラー意匠など、その後に登場する「アヴェンタドールSV」へと受け継がれている。
ちなみにアヴェンタドールJは、公道でも走行が可能である。
●Game Changer 03:2016 アヴェンタドール・ミウラ・オマージュ
ランボルギーニ史上もっとも重要なモデルの1台である「ミウラ」が誕生して50周年という2016年に、「アヴェンタドール・ミウラ・オマージュ」が限定50台生産された。
ワールドプレミアに選ばれたのは、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの会場であった。
これはオリジナルのミウラの2トーンのカラーリングを反映したものとなっており、ミウラのバッジやブラックアウトしたランボルギーニのロゴなど、アドペルソナムプログラムでカスタマイズしたものである。
性能などは特に変更がなく、アドペルソナムでできるカスタマイズの可能性を見せるお手本的な意味合いもあったと思われる。
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