世にも珍しいウッディな外観の車!? 木のぬくもりが感じられる車5選
アメリカを代表するウッド調SUVとは
●日産「スカイライン ワゴン」
前出のサニーカルフォルニアが登場した1979年には、日産は「セドリック」/「グロリア」や「ブルーバード」、そして「スカイライン」にも新型のワゴンを投入。そのすべてに木目調ボディを設定していました。
なかでもスカイラインは3代目からワゴンボディが設定されており、1972年に登場した4代目スカイラインのワゴンには、早くも木目調パネルが採用されていました。
ただし、ボディサイドはスカイラインの特徴でもあった「サーフィンライン」と合わせられなかったためか、リアのテールゲート下部のみが木目調になっていました。
一方、通称「ジャパン」こと5代目のワゴンでは、サイドからリアまで回り込む木目調パネルとサーフィンラインを融合させることに成功。
なお、搭載されたエンジンは1.8リッター直列4気筒SOHCのみで、セダンやハードトップに設定された直列6気筒は、ワゴンには設定されていません。
その後、スカイライン ワゴンは7代目のR31型まで設定されていましたが、8代目で廃止され、ステーションワゴンは「ステージア」へと別車種に分かれました。
●ジープ「ワゴニア」
ウッディなステーションワゴンの本場、米国のクルマのなかでも木目が似合う代表的なモデルが、1960年代から1990年代までラインナップされていたジープ「ワゴニア」です。
ピックアップトラックのシャシをベースに、洗練されたステーションワゴンタイプのボディが架装されたワゴニアは、現在も人気が高いフルサイズSUVの元祖といえるでしょう。
初代ワゴニアは1963年にカイザー・ジープ社から登場。以降、ジープの製造権がAMC、クライスラーとなる間も、ワゴニアおよび、1984年に上級モデルとして追加されたグランドワゴニアは、1991年まで生産が続きました。
なかでも初代ワゴニアはいまも高い人気を誇っており、日本にも中古車が多数並行輸入されたことで、いまも市場で流通しています。
その後、グランドワゴニアの名前は1993年モデルとして1年だけ復活。当時の「グランドチェロキー」の最上級グレードとして設定され、ボディサイドにはしっかり木目調のデコレーションが施されています。
なお、ワゴニアの名前は2010年代より復活が計画されていましたが、2020年9月3日に新型ワゴニアの発表があり、2021年には発売される予定です。
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車体に木材を使ったクルマとして有名なのが、英国モーガンのモデルです。かつては軽量化のために構造部材にも木材が利用されていましたが、現在、販売中の最新モデルでは、ボディパネルを支える部位や、内装などの一部に留まり、もはや伝統を守るためといっていいでしょう。
また、珍しいところで、ポルシェ「911」のペダルまわりにあるフロアボードには、1990年代までベニヤ板が使われていました。
これは強度がそれほど必要なく、軽量ということで長年使われてきたようですが、やはり腐食は避けられず、社外品のアルミ製や樹脂製のフロアボードが販売されています。
911のように見えない部分に木材を使っていたクルマは、意外と多いのかもしれません。
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