SUV戦国時代!? スバル「XV」は独自のポジション構築 どんな特徴がある?
燃費を懸念するユーザーも?
日本のユーザーは、クルマを購入する際の検討ポイントとして「燃費性能」を重視する傾向にあるといいます。では、燃費性能においては、ライバルとどのような違いがあるのでしょうか。
XVのWLTCモード燃費は1.6リッターガソリンが13.3km/L、2リッターハイブリッド車が15.0km/Lとなっています。
一方、かねてからのライバルとされていたトヨタ「C-HR」はWLTCモード燃費でガソリン車が14.3km/Lから15.4km/L、ハイブリッド車で25.0km/Lから25.8km/Lです。
同じくライバルのホンダ「ヴェゼル」は、WLTCモード燃費でガソリン車が17.0km/Lから18.6km/L、ターボ車が16.4km/L、ハイブリット車が18.4km/Lから21.0km/Lとなっています。
また、2020年8月31日に発売された新型ヤリスクロスはライバルのなかでももっとも後発に登場したコンパクトSUVですが、ガソリン車が17.4km/Lから20.2km/L、ハイブリッド車が26.0km/Lから30.8km/Lと、クラストップの低燃費を誇ります。
XVの燃費について、前述とは別のスバル販売店スタッフは以下のように話しています。
「スバル車に搭載される水平対向エンジンは、他社のエンジンと比べ燃費性能が劣る傾向にあるのは事実です。また、XVは全車AWDなのでより燃費が悪くなります。
しかし、実際に購入されるお客さまは、XVに限らず燃費を重要視される人は少ない印象です。
それよりも、スバルならではの『アイサイト』の安全性や『シンメトリカルAWD』の走行性能に魅了を感じて購入頂いています」
一方で、コンパクトSUVのなかでもっとも最低地上高が高いのはXVの特徴といえます。
ライバル勢の最低地上高は、C-HRが140mm-155mm、ヴェゼルが170mm-185mm、ヤリスクロスやキックスは170mmと、ミドルサイズSUV並みの200mmを確保するXVよりも低く設定されています。
前出のスバルの販売店スタッフは次のように説明します。
「昨今はアウトドアやキャンプが流行っていることもあり、未舗装路などを走行する機会も多くなっているようです。
また、大雨や台風などで道路が冠水した際に少しでも最低地上高が高い方が走行出来る可能性が上がるほか、クルマへの浸水被害も軽減できます。
このような要素もあり、ライバルよりも最低地上高を確保しつつ、全高を機械式駐車に入れる設定にしている部分などが、ライバルと異なるアピールポイントです」
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昨今のコンパクトSUV市場では、ライズが販売台数上で他車を凌駕していますが、新型ヤリスクロスの動向からも目が離せません。
そんななか、大幅改良を控えたXVの今後の販売に期待が掛かります。
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