ホンダ小型SUV「ヴェゼル」が失速? モデル末期迎えるが今狙うのも「アリ」なワケとは

小型SUV戦国時代 全長4m「ライズ/ロッキー」は何がスゴい?

 ヴェゼルがフルモデルチェンジで販売台数の回復を狙う一方、現在のSUV市場のなかで勝ち組となっているのが2019年11月に発売されたトヨタ「ライズ」とダイハツ「ロッキー」です。

 ダイハツが開発・製造するコンパクトSUVで、ライズはダイハツからのOEMモデルとなります。

 2020年8月の販売台数では、ライズが販売台数9391台で総合2位(SUV首位)、ロッキーが販売台数2345台で総合22位(SUV5位)。

 ライズとロッキーを合算すると1万1736台で、SUV内で2番目に販売台数が多いトヨタ「ハリアー」の6231台に対しておよそ2倍の販売台数を誇ります。

トヨタ「ライズ」(写真左)とダイハツ「ロッキー」
トヨタ「ライズ」(写真左)とダイハツ「ロッキー」

 そんなライズ/ロッキーは、車格が上位のSUVにも肉薄する積載性の高さがウリのひとつであると、トヨタの販売店スタッフは次のように説明します。

「弊社のSUVを希望するお客さまから要望をヒアリングするなかで、荷物の量が多い人については、ライズを勧めることがあります。

 ライズは全長4m以下のコンパクトサイズにも関わらず、上位車種に負けない積載性能を持ち、レジャー用途などでも便利に使えます」

 ライズ/ロッキーの荷室用量は369リッター(5名乗車時の場合、以下同様)で、全長約4.3mのヴェゼルが393リッターであることを考えると、かなり空間効率は高いといえます。

 また、2020年8月に発売されたトヨタ新型「ヤリスクロス」も、全長約4.1mのボディで荷室用量390リッターを誇るなど、実用性に優れます。

 フルモデルチェンジされる見込みのヴェゼルをはじめ、コンパクトSUVは今後もさまざまな車種が投入されると予想されますが、直近の間でも商品力の高いコンパクトSUVが発売されていることから、各モデルの販売競争が熾烈となることは避けられません。

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Writer: くるまのニュース編集部

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