イギリス政府は、ナンバープレートの左端が緑色の「グリーンナンバープレート」を2020年秋に導入すると発表しています。

　すでに、イギリス国内の新車販売店でも導入に向けた準備が進められていますが、グリーンナンバープレートはいったいどのような目的で導入されるのでしょうか。

　グリーンナンバープレートは、2050年までに実質的な排出ガスゼロ（ネットゼロエミッション）を実現するというイギリス政府の計画の一環としておこなわれるもので、ゼロエミッション車である電気自動車に装着されるものです。

　グリーンナンバープレートを装着したクルマは、駐車料金が安くなったり、各地で計画されているゼロ・エミッションゾーンでの走行が可能になるという恩恵が受けられます。

　イギリスのグラント・シャップス運輸長官は、「グリーンナンバープレートは、ドライバーにさまざまなインセンティブをもたらし、街を走るクリーンな車両への意識を高め、より環境に優しい交通社会が私たちの掌中にあると示すことができます」とコメント。

　そして、電気自動車をイギリス国内で販売している日産イギリス法人も、導入に向けた準備をおこなっているといいます。

　ユーザーに対して、グリーンナンバープレートが装着されたクルマがどのように見えるのか、日産イギリス法人は自社の電気自動車「リーフ」を使って販売店でユーザーに見せる施策をおこなっていると、2020年8月28日に発表しました。

　現在、日産の電気自動車として「リーフ」が存在しますが、今後は新型電気自動車SUV「アリア」が、日本やイギリス市場だけでなく全世界で発売されるなど、より電動車に注力していく方針です。

　日産イギリス法人の広報担当者は、「グリーンプレートは排出ガスのない電気自動車のメリットの認知度を高めることについて、極めて有効であると有用であると考えています」と話します。

　グリーンナンバープレートの正確な導入日はまだ発表されていませんが、2020年の秋に導入されることは確実だということです。