VW初の電動SUV「ID.4」9月末に世界初公開! Cd値0.28の空力ボディ採用
独フォルクスワーゲンは2020年8月27日、9月末に世界初公開する予定のフルEV(電気自動車)コンパクトSUV「ID.4」のエクステリアデザインの特徴を発表した。
空力デザインで航続距離は500km以上というID.4
独フォルクスワーゲン(VW)は2020年8月27日、9月末に世界初公開する予定のフルEV(電気自動車)コンパクトSUV「ID.4」のエクステリアデザインの特徴を発表した。
ID.4は、VWの新世代EV「ID.」ファミリーとして2番目のモデルで、同ブランドとして初となるSUVタイプのフルEVだ。
いまや世界最大のセグメントとなった「コンパクトSUV」クラスにフルEVを提供、将来的にはヨーロッパだけでなく中国、そしてアメリカでも製造・販売される予定となっている。
そんなID.4の特徴を、VWグループのデザイン責任者であるクラウス・ツィコラ氏は「ID.4はEVのデザインの進化を表しています。エクステリアは流麗さと力強さを持っています。これはID.ファミリーのシームレスで空力的なスタイルによるものです」とコメントする。
エクステリアデザインは見た目だけでなく、EVの航続距離を左右する重要な要素だという。ID.4は空力に重点をおいたデザインとされており、Cd値(空気抵抗係数)は0.28という優れた数値となっている。
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VWブランドは、「Transform2025+」戦略の一環として、2024年までに電動モビリティに110億ユーロの投資をおこなう予定だという。そして2025年には150万台のEVを生産するとしている。
ID.4は、コンパクトカー「ID.3」に続きまったく新しいモジュール式電気駆動マトリックス(MEB)プラットフォームをベースにしたモデルになる。このプラットフォームはEV専用に設計されていて、電動部分をコンパクトなデザインにすることで広々とした室内空間を実現している。
0.28というCd値とバッテリーシステムのおかげで、ID.4はWLTPモードで500km以上の航続距離が可能という。
ID.4は、最初は後輪駆動モデルが発売され、のちに4WDバージョンも発売される予定だ。高電圧バッテリーは、サンドイッチデザインのアンダーボディに置かれ、ドライビングダイナミクスに最適な低重心化と、バランスの取れた前後重量配分を実現している。
ID.4は、VWツヴィッカウ工場で生産が開始されている。また中国・安亭工場でもID.4の試作がすでに開始された。またアメリカ・チャタヌーガ工場でも2022年からID.4の生産を開始する予定だ。
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