全長5m超えは街中でどう? トヨタ新型「ハイラックス」は改良で実燃費は良くなった?
トヨタ新型「ハイラックス」は、2020年8月19日にマイナーチェンジを実施。改良点として、ディーゼルエンジンの改良と、アイドリングストップ機能の追加により、従来モデルより約15%以上の燃費を向上したといいます。では、実際の燃費はどうだったのでしょうか。
マイナーチェンジで変わった? 新型「ハイラックス」の実燃費
2020年8月19日にマイナーチェンジを実施したトヨタ「ハイラックス」。国内市場で唯一のピックアップトラックとして独自のポジションを築いています。
乗用と商用の中間的な使い方が出来るハイラックスですが、マイナーチェンジ後の実燃費は変わっているのでしょうか。
ハイラックスの歴史は古く、初代モデルは1968年の発売開始。現在では、約180の国および地域で販売され、累計世界販売台数は約1730万台(2017年7月時点)と世界各国で人気なモデルです。
現行ハイラックスは、2017年9月に約13年ぶりに日本市場復活を果たしています。その後、2018年11月にはハイラックスの誕生50周年を記念した特別仕様車「Z“Black Rally Edition”」を発売。この特別仕様車はユーザーから人気を博して中古市場でも高値で取引されています。
また2019年には、プリクラッシュセーフティの検知機能を向上させ、新たに夜間の歩行者と昼間の自転車運転者にも対応する一部改良を実施。
現行ハイラックスのパワートレインは、マイナーチェンジ前と同じ2.4リッターディーゼルエンジンに6速ATを組み合わせています。
今回のマイナーチェンジでは、ディーゼルエンジンの改良と、アイドリングストップ機能の追加により、WLTCモードで11.7km/Lを達成。
なお、JC08モード比では従来型の11.8km/Lから13.6km/Lとなり、約15%以上の燃費向上を実現しました。
実際の燃費は良くなったのでしょうか。信号の多い都内一般道と速度域の高い高速道路で体感してみます。
具体的な体感シーンとしては、住宅街などの一般道、ある程度の速度域となる環状線、都市部のくねくねした首都高速、郊外の高速道路といった各シーンでメーター上の燃費を確認します。
最初の狭い道の多い住宅街ですが、一時停止や信号機といったストップ&ゴーを繰り返します。ハイラックスの車重は約2tのため、その巨体を動かす、止める、動かすという動作を繰り返すとさすがに燃費は悪くなる傾向になり、メーター上の燃費は7.6km/Lです。
次に、ある程度の速度が出せる環状線です。混雑する時間帯を避けたため、比較的にスムーズに走行することができましたが、信号機は一定の間隔で設置されています。
そのため、適度に加速と減速を繰り返す結果となり、メーター上の燃費は9.1km/L。住宅街よりは良い結果となりました。
マイナーチェンジ前の街中燃費について、ユーザーからは街中で7km/Lから9km/Lという声が多かったため、それとほぼ変わらないようです。
前述のとおり、マイナーチェンジによりアイドリングストップ機能が追加されています。アイドリングストップは、車種により停止・始動の癖が異なります。
実際に、もう少しハイラックスのアイドリングストップや加減速の具合に慣れれば、燃費が向上するかもしれません。
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なお、ハイラックスのボディサイズは、全長5340mm×全幅1855mm×全高1800mm、最小回転半径は6.4m、最低地上高が215mmと日本の道路事情から考えると扱いづらいイメージがあります。しかし、実際に乗ってしまうと全幅は最近の新型モデルと余り変わらないため、すれ違いでもそこまで気になりません。
ただし、バック駐車時では、車止めを信用してバックし続けると建物の外壁やフェンスなどに衝突する可能性もあり、バックカメラなどを見つつ慎重に駐車する必要があります。
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