派手さはないけど、みなぎるパワー! シブさが光る高性能セダン5選
惜しまれつつ消えたセダンの最後を飾った高性能モデルとは
●スバル「レガシィB4 2.0GT DIT」
2009年に登場したスバル5代目「レガシィB4」は、北米市場を意識してボディの大型化が話題となり、スポーティさよりも高級感のあるセダンへと変貌を遂げました。
一方、レガシィの伝統である高性能グレードも設定されており、「レガシィB4 2.5GT Sパッケージ」がラインナップされました。
搭載されたエンジンは最高出力285馬力を発揮する2.5リッター水平対向4気筒ターボで、トランスミッションは6速MTと5速ATが設定され、上質なハイパフォーマンスセダンに仕立てられています。
さらに、2012年にはシリーズ最強の最高出力300馬力を誇る2リッター水平対向4気筒直噴ターボエンジンを搭載した、「2.0GT DIT」が登場。
トランスミッションはリニアトロニック(CVT)を採用し、駆動方式はAWDで、ドライビングスタイルに応じて走行モードが選択可能な「SI-DRIVE」を標準装備。
足まわりはフロントがストラット、リアにマルチリンクを採用し、ビルシュタイン製ダンパーが装着されるなど、さまざまな路面状況でも安定した走りを実現しています。
なお、2014年に発売された6代目は、よりコンフォートな仕様となったため、ハイパワー車はこの5代目が国内で最後のモデルです。
その6代目も2020年6月22日をもってオーダー受付をストップし、レガシィB4は国内での販売を終了することになりました。
●三菱「ギャランフォルティス ラリーアート」
2007年に発売された三菱「ギャランフォルティス」は、高性能モデル「ランサーエボリューションX」のベースとなったセダンで、過激すぎないスポーティグレードの「ラリーアート」が設定されていました。
搭載されたエンジンは最高出力240馬力を誇る2リッター直列4気筒ターボで、トランスミッションは「ツインクラッチSST」(DCT)を採用。
駆動方式はフロントヘリカルLSD+「ACD」(アクティブセンターディファレンシャル)+リア機械式LSDで構成される、3つの走行モードを選択可能としたフルタイム4WDのみです。
これはランサーエボリューションXと変わらない仕様ですが、よりコンフォートなテイストにセッティングされていました。
外観は空気抵抗の低減を図った専用フロントバンパーを採用しながらも、派手なエアロパーツは装着されておらず、まさに大人のためのスポーティセダンとなっています。
足まわりはフロントがストラット、リアがマルチリンクとされ、高いロードホールディング性能を発揮。
ランサーエボリューションXの影に隠れたかたちで目立たない存在でしたが、ポテンシャルが高いスポーティセダンとして評されました。
しかし、2015年に販売を終了し、ギャランの歴史も幕を閉じました。
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現在、セダンとともに人気が低迷してしまったのがステーションワゴンです。しかし、2020年5月にはトヨタから170馬力を誇る2リッターエンジンを搭載した「カローラツーリング 2000リミテッド」を500台限定で発売すると、すぐに完売。
さらに、177馬力を誇る新開発の1.8リッター水平対向4気筒直噴ターボを搭載したスバル新型「レヴォーグ」が、2020年内に発売予定となっているなど、ステーションワゴン復権に向けて動き出しました。
使い勝手が良く、セダンと変わらないドライビングプレジャーを有するステーションワゴンが、再び注目されそうです。
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