なぜ出した? 販売わずか1年のクルマ!? 短命だった車5選

いまとなっては激レアなモデルだが、見た人は多い?

●三菱「プラウディア/ディグニティ」

稀代のレア車ながら目撃例は多い「ディグニティ」
稀代のレア車ながら目撃例は多い「ディグニティ」

 大ヒットしたわけではないのに知名度の高い三菱のセダンといえば、初代「デボネア」です。1964年に発売され、1986年まで1度もフルモデルチェンジされることなく22年間も販売された超ロングセラーとしても有名でした。

 一方、三菱のマイナーなセダンとして頂点に君臨しているのが、「ディグニティ」と「プラウディア」です。

 2000年に初代が発売され、ディグニティがショーファードリブンのリムジン、プラウディアが高級パーソナルセダンと位置付けられていました。

 搭載されたエンジンは4.5リッターV型8気筒と3.5リッターV型6気筒の2種類で、ディグニティは4.5リッターのみを設定。

 両車の多くは、三菱や関連会社の役員向けに販売され、一般のユーザーが購入したケースは非常に稀だったといいます。

 そのため、わずか1年ほどで生産を終了。2012年に復活しましたが、日産「シーマ」と「フーガ」のOEM車でした。

 一方でディグニティは宮家の公用車に採用されているため、非常に珍しいクルマにも関わらず、テレビのニュース映像などで見たことがある人は多いのではないでしょうか。

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●スズキ「X-90」

ほぼコンセプトカーそのままのスタイルで登場した「X-90」
ほぼコンセプトカーそのままのスタイルで登場した「X-90」

 モーターショーに出展されたコンセプトカーが、ほぼそのままのデザインで販売されるケースがあります。

 多くは来場者から好評だったことから販売に至ったといわれますが、実際はもともと販売する予定だったモデルがほとんどでしょう。

 スズキ「X-90」も、ショーモデルがそのまま販売されたクルマでした。

 1993年に開催された第30回東京モーターショーのスズキブースに、X-90というコンセプトカーが展示され、2年後の1995年に市販化を実現。

 市販モデルの車名はそのままX-90で、同社のSUV、初代「エスクード」のラダーフレームに、Tバールーフの2シーターボディを架装して作られました。

 ボディ形状はボンネット、キャビン、トランクとも、丸みを帯びた2ドアセダンのようなユニークなスタイルでしたが、エスクードがベースということもあり、SUVに分類されています。

 搭載されたエンジンは1.6リッター直列4気筒のみで、トランスミッションは5速MTと4速ATを設定。駆動方式はパートタイム式4WDを採用しています。

 X-90は海外でも話題になり、欧州などに輸出されましたが、日本では使い勝手が良くない2シーターSUVのニーズがなく、発売からわずか2年ほどで販売を終了。

 さすがにスズキもX-90が大ヒットするとは考えていなかったと予想できるため、2年間のみの販売も想定内だったのかもしれません。

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※ ※ ※

 現在、日産「GT-R」と「フェアレディZ」は、どちらも発売から10年以上経過したロングセラーです。

 フェアレディZはすでに新型が出ることを示唆する映像が公開されていますが、GT-Rについては新型登場の噂は、まったく聞こえてきません。

 こうしたモデルが難しいのは、イメージが固まってきていることが挙げられます。

 いい換えると、GT-Rは日本を代表するスーパーカーとして、フェアレディZはスタイルがアイコン化されているということです。

 もし新型GT-Rを販売するとなれば、現行モデルのように再び世界が驚くような性能を実現する必要があり、フェアレディZも大きくスタイルを変えることなく、新しさを表現しなければなりません。

 これは、ロングセラーならではの悩みでもあるのです。

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1件のコメント

  1. 2代目ライフは1997年4月から1998年10月のわずか1年半の間に35万台あまりが生産されました。ただし、あくまでも生産台数であって実際の販売台数は相当少ないのではないかと。
    生産台数の大半がレンタカーとして登録され、生産されて残った在庫はそのままスクラップにされたかのどちらかでしょう。

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