昔はセダンも2ドアだった!? 今では絶滅してしまった2ドアセダン車3選
六本木のカローラも2ドアセダンが基本!?
●BMW「02/3シリーズ」
BMWも日産、トヨタと同じく第二次大戦以前から存在するメーカーで、航空機のエンジン製造からスタートして100年以上もの長い歴史があります。
戦後は小型車の製造からスタートし、1966年、後に名車といわれたベーシックモデルの「02シリーズ」を発売。ボディは2ドアセダンのみとされました。
その後、1975年に02シリーズの後継車である「3シリーズ」が誕生。これも2ドアセダンのみとなっています。
そして、1982年に欧州で発売された2代目3シリーズは、やはり2ドアセダンを基本として、4ドアセダン、ステーションワゴンをラインナップ。
日本に1983年から正規輸入されると、ドイツ車のステータスは国産車よりもはるかに高いという時代背景から、BMWのエントリーモデルとして大ヒットします。
ボディサイズは全長4325mm×全幅1645mm×全高1380mmと、かなりコンパクトで、2リッター以下のエンジンならば5ナンバー登録ということもあり、それも人気の理由のひとつでした。
2代目3シリーズはバブル期に六本木界隈で多く見かけられたことから、「六本木のカローラ」と呼ばれましたが、実際は同クラスの国産車よりも100万円以上も高価だったため、好景気だったとはいえ無理をして買った人も多かったようです。
1990年に発売された3代目では、2ドア車が洗練されたフォルムのクーペとなったため、2ドアセダンは2代目3シリーズをもって消滅しました。
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昭和の頃は、セダンだけでなくコンパクトカー、クーペ、さらにライトバン、SUVも2ドア車が多数存在しました。
当時も使い勝手が良いわけではないはずですが、2ドアに対しての文句もあまりなかったようです。
メーカーとしても2ドア車はコスト削減になり、車両価格を抑えることができたので、メーカーとユーザーにとってWin-Winだったのかもしれません。
しかし、1990年代には2ドア車が敬遠されるようになり、現在では完全に趣味のクルマとなってしまいました。