「ウルス」を抜いてSUV最速!! ベントレー「ベンテイガ・スピード」誕生!
第2世代にモデルチェンジしたベントレー「ベンテイガ」に、最上の豪華さと最速の性能が与えられた「スピード」がラインナップされた。その実力の程をレポートしよう。
「スピード」という称号を与えられたモデルのみに与えられる圧倒的な速さと豪華さ
2020年8月12日、ベントレー・モーターズから、SUVのベンテイガ・シリーズの最上級モデルとして新たにラインナップされる「ベンテイガ・スピード」が正式に発表された。
●アクセルを踏めば、どこからでも加速可能
ベントレーに「スピード」というサブネームが、初めて採用されたのは、2007年に発表された「コンチネンタルGT」からである。これ以降、「スピード」というサブネームが掲げられたモデルは、比類なきパフォーマンスとラグジュアリーを兼ね備えていることの証明となった。
セカンド・ジェネレーションとなるベンテイガは、フルモデルチェンジによって、そもそもその魅力を大幅に高めていたが、スピードの登場はライバル・メーカーにとってはきわめて大きな脅威となるだろう。
なぜなら、ラグジュアリーSUVのベンチマーク的存在であったベンテイガが、さらにパフォーマンスもラグジュアリーも高められたからだ。
ドアのボトム部に「Speed」というエンブレムを掲げるのみという、控えめなベンテイガ・スピードだが、その中身は大きな変化を遂げている。
そのもっとも象徴的な存在といえるのが、フロントに搭載されるエンジンだ。スタンダードなベンテイガが4リッターV型8気筒を使用するのに対して、このスピードには6リッターのW型12気筒ツインターボエンジンが搭載されている。
最高出力635ps、最大トルク900Nmを発揮するW型12気筒ツインターボのベンテイガ・スピードの0−97km/h(0−60マイル)加速は3.9秒、最高速度は306km/hである。
特筆すべきは、最大トルクの900Nmが1500−5000rpmにかけてフラットに絞り出されるという点だ。つまり、どのようなシチュエーションからでも快適な加速を楽しむことが可能になる。
もちろんベンテイガ・スピードは、ただオーバー300km/hのパフォーマンスを誇るだけのモデルではない。ギアが5速から8速にシフトされている状態では、高速道路走行などの低負荷時にアクセルペダルを戻すとトルクコンバーターが切り離される、いわゆるコースティング機能も搭載している。
さらに自動気筒休止機能も採用されており、実際に停止するのは片側バンクの6気筒すべてとなる。吸排気センサーからのインフォメーションによって、停止するバンクを切り替えることで、シリンダーと触媒コンバーターの温度の低下を最小限に抑え、二酸化炭素排出量を効率的に低減させるという仕組みになっている。
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