なぜ「ヴォクシー」強し? トヨタミニバン3兄弟 各車の個性を合わせて光る強みとは
ヴォクシー/ノア/エスクァイアの3兄弟、ほかのミドルクラスミニバンを圧倒?
自販連が発表する2020年7月の販売台数ラキングにおいて、もっとも販売台数が多いミドルクラスミニバンは日産「セレナ」(販売台数7686台)ですが、兄弟車のくくりで販売台数ランキングを見ると、トヨタのヴォクシー/ノア/エスクァイア兄弟の好調ぶりがわかります。
2020年7月において、ヴォクシーの販売台数は5316台、ノアの販売台数は4067台、そしてエスクァイアの販売台数は1909台です。
これらの合計台数は1万1292台となり、セレナを大きく上回ります。日産はセレナのOEM車としてスズキに「ランディ」を供給していますが、2020年7月の販売台数は自販連のランキング圏外(販売台数497台で50位のレクサス「ES」以下)のため、この情勢に変化はありません。
ちなみに、ホンダ「ステップワゴン」はノアを下回る3884台という結果となりました。
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日産は、他社にない電動パワートレイン「e-POWER」を、セレナ独自の武器としてアピールしています。
従来からあった「S-HYBRID」(簡易ハイブリッドシステム)に加えてe-POWERが追加されたのは2018年3月ですが、2020年7月には新作のテレビCMも放映。販売面で攻勢を強めています。
トヨタの販売現場において、プレッシャーはないのでしょうか。前出のトヨタ販売店スタッフは次のようにコメントします。
「日産さんがアピールしているe-POWERは、ハイブリッドシステムの1種です。システムの仕組みの違いはあるものの、ヴォクシー/ノア/エスクァイアにも同じようにハイブリッド仕様があることをお客さまに説明しています。実燃費は、どちらも大差ないと思います」
現行モデルの登場初期からTHS II仕様をラインナップし、さらに兄弟車として展開することでユーザーの幅広い嗜好に合わせたヴォクシー/ノア/エスクァイアは、隙のないミドルクラスミニバンに仕上がっているといえるでしょう。
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