日本でも話題となった豪州仕様のトヨタ「86」とは!? オーストラリアにまつわる車5選

わずかな期間しか販売されなかった豪州育ちの日産車とは!?

●日産「ブルーバード オーズィー」

スタイリッシュなワゴン風ボディながら販売はイマイチだった「ブルーバード オーズィー」
スタイリッシュなワゴン風ボディながら販売はイマイチだった「ブルーバード オーズィー」

 日産は1976年にオーストラリアで現地生産を開始。1992年に撤退するまで、日本国内モデルをベースとした、オーストラリア独自の車種も生産していました。

 そのなかの1台が、1987年に発売された日産8代目「ブルーバード」の派生車として、1991年にオーストラリアから日本へ輸入された「ブルーバード オーズィー」です。

 なお、「オーズィー」という車名は、「オーストラリアの、オーストラリア人」という意味を持つ「Aussie(オージー)」に由来しています。

 ブルーバード オーズィーはステーションワゴンタイプボディの5ドアハッチバック車で、外観は8代目ブルーバードと同様のフロントフェイスに、ロングルーフを加えたスタイリッシュなモデルです。

 前後にスポイラーを装備し、エンジンは日本仕様専用に2リッター直列4気筒DOHCを搭載するなど、スポーティに仕立てられました。

 使い勝手も良いモデルのはずでしたが、当時の日本では5ドアハッチバックは人気が無く、ブルーバード自体のフルモデルチェンジもあって、わずか3か月ほどで販売を終了。

 現存数が少ないため、いまではかなり貴重なクルマです。

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●トヨタ「ランドクルーザー70」

農地や荒れ地で活躍し、絶大な信頼を集める「ランドクルーザー70」
農地や荒れ地で活躍し、絶大な信頼を集める「ランドクルーザー70」

 1984年に発売されたトヨタ「ランドクルーザー70」は、悪路走破性と耐久性が高く評価された「ヘビーデューティー」です。

 日本では2004年に販売を終了しましたが、海外ではフルモデルチェンジすることなく、いまも過酷な環境で活躍しています。

 2014年には期間限定で、ワゴンタイプのバンとダブルキャブピックアップトラックが、日本で再販されて大いに話題となりました。

 現在、ランドクルーザー70の主な輸出先はオーストラリア、中東、アフリカ諸国で、なかでもオーストラリア仕様は数多くのラインナップを展開するほど、優れた道具として人気があります。

 エンジンは4.5リッターV型8気筒ターボディーゼルを搭載し、組み合わされるトランスミッションは5速MTのみです。

 ボディタイプは5人乗り4ドアのワゴン、2人乗りシングルキャブのピックアップトラック、5人乗りダブルキャブのピックアップトラック、そして、マイクロバスのように多人数乗車も可能な2ドアワゴンであるトゥループキャリアをラインナップ。

 さらに、もっとも装備が簡素化された「ワークメイト」と、装備が充実した「GX」、「GXL」グレードが設定されました。

 外観は日本で再販されたモデルと大きく変わりませんが、エアダクト付きのボンネットや、渡河性能を向上させるシュノーケルを標準装備し、ピックアップトラックでは荷台の形状が日本仕様と異なります。

 また、ランドクルーザー70の特徴として、ワゴンとピックアップトラックの燃料タンクが130リッターと大容量ということが注目されましたが、トゥループキャリアでは180リッターとさらに大容量で、人がほとんど住んでいないオーストラリア内陸部でも活躍できそうです。

 ちなみに、国内仕様の「ランドクルーザー200」の燃料タンは93リッター(ガソリン)ですが、オーストラリア仕様では138リッター(ディーゼル)と、やはり大容量となっています。

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※ ※ ※

 オーストラリアに訪れてみると驚くのが、1970年代から1980年代の日本車が普通に走っていることです。

 外装はかなり傷んでいるため、決して趣味ではなく、普段の足として使われている模様。

 地域によっては雨が少ないため、サビの進行が遅いことから、生き残っているのでしょう。

 かつては、日本で人気のある旧車を、オーストラリアで仕入れて日本で売るビジネスも成り立っていたほどで、いまもお宝が眠っているかもしれません。

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