今どきの子どもが思う、車に関する疑問とは? 車のプロはどう答える?

三菱は2020年7月20日から12月10日まで「2020年 小学生自動車相談室」を開設しています。これまで実際に寄せられた質問とはどんな内容でしょうか。

クルマの工場見学時に感じる子どもの「なぜなに」とは?

 三菱は2020年7月20日から「2020年 小学生自動車相談室」を開設し、自動車産業に関するさまざまな質問を受け付けています。

 毎年、多くの子どもや小学校の先生に利用されているといいますが、子どもたちが実際に寄せる質問とは、いったいどんな内容なのでしょうか。

子どもがクルマに対して感じる疑問とは?
子どもがクルマに対して感じる疑問とは?

 三菱は1993年に、小学生自動車相談室を初めて開設しました。2020年で取り組みは28年目となり、小学生を対象にした専門の相談室の設置は、自動車業界唯一の取り組みだと同社は説明しています。

 では、子どもたちからは実際にどのような相談が寄せられているのか、三菱の広報担当者に聞きました。

「1993年の開設から前回までの累計相談件数は約3600件にのぼります。前回の小学生自動車相談室へ寄せられた質問と、弊社からの回答内容について、次のようなものがありました」

――工場見学をしたとき、それぞれのヘルメットの色で仕事を分けていましたが、何色のヘルメットが、何の仕事をしている人ですか?

 岡崎製作所では、仕事の役割によってヘルメットの色を分けています。ヘルメットの色は全部で6色あり、それぞれの役割は以下の通りです。

1.青:部品取り付け
2.白:検査員
3.黄:作業長
4.あずき:部品の品質チェック
5.オレンジ:部品運び
6.緑:開発者

――工場見学をしたとき、ヘルメットをかぶっている人と帽子をかぶっている人がいました。帽子をかぶっている人は、何の仕事をしているんですか?

 ラインで作業をする人は、ヘルメットをかぶって、作業中に鉄板などでケガをしないようにしています。小さな部品をライン作業者のところに移動させるなどの作業をする作業員は帽子をかぶっています。

――工場ではいろんな物が落ちてこないようにどんなことをしているんですか?

 たとえば、人の手の届かないような高い位置には物を置いてはいけないという決まりになっていたり、すべり止めがついていたりします。

 また、作業によっては部品棚に『からくり』とよばれるしかけがあり、空になった部品箱をかたづけると、落ちないようにゆっくりと次の部品の入った箱が流れてくるようになっていたりします。

――エアバッグは一度開いた後、再び元に戻すことは出来ますか? またエアバッグについてなにか新しい機能などはありますか?

 一度開いたエアバッグは、元に戻す事は出来ません。エアバッグは一度開くと、部品が壊れてしまうためです。

 エアバッグの新しい機能については、「プリクラッシュエアバッグ」というクルマの外で展開して歩行者を守るエアバッグというものがあります。

 まだ実際にクルマにはついていない海外で開発をしている途中の機能ですが、実験もしていて写真が公開されています。詳しい内容についてはインターネットで「プリクラッシュエアバッグ」と検索してみてください。

――日本に合ったクルマづくりの秘訣はなんですか?

 たくさんありますが、たとえば、狭い道でも走れる軽自動車や、高齢者でも安心して運転できるための安全機能、そして環境問題を考えて環境にやさしい電気自動車を作ること、などが、三菱が日本のお客さまに向けたクルマづくりで考えていることです。

※ ※ ※

 子どもたちから寄せられた質問は、工場見学のときに疑問を持ったと思われるものも多かったほか、クルマの仕組み、そしてクルマ作りに関する質問も寄せられたということです。

 2020年 小学生自動車相談室は、7月20日から12月10日までの間、電話やウェブサイト、郵便で受け付けています。電話での問い合わせに対しては、質問と回答を記載した「学習ノート」を送っているということです。

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