87馬力アップの707馬力! ノビテックが手掛けたマクラーレン「GT」の実力はいかに
見た目以上に劇的にパワーアップしたノビテック「GT」
ホイールは、アメリカのVossen(ヴォッセン)社と共同で開発され鍛造アルミニウム製で、フロントに20インチ、リアには21インチ径をセット。サスペンションはノビテック独自のスポーツ・スプリングによって、車高を約25mmダウンさせることが可能となっている。
タイヤはフロントが245/30ZR20、リアが325/25ZR21の設定だ。
●87psアップした最高出力
リアミッドに搭載される4リッターV型8気筒ツインターボエンジンには、3つのチューニングキットが用意された。
このチューニングのセンターピースとなっているチューニングキットは、燃料噴射と点火を新しいマッピングで制御する、いわゆるコンピューターチューニングである。
エントリー的な「ノビテックN-TRONIC」ですら、672ps/7500rpm、688Nm/6200rpmまで高められている。ノーマルのマクラーレンGTが、最高出力620ps、最大トルク630Nmなので、いかにパワーアップしているかが分かるだろう。
さらに、同時にブースト圧の制御、レース用の高性能排気システムを備えることで、もっとも高性能な仕様では、最高出力707ps、最大トルク714Nmを発揮することが可能となった。
ノビテックが手を加えたマクラレンGTの0−100km/h加速は、3秒ジャスト(ノーマル3.2秒)。そして最高速は、333km/h(ノーマル326km/h)というパフォーマンスを誇る。
はたしてGTにそこまでの性能を求める人がいるのかどうかは別として、いざとなれば引き出すことが可能な性能であることは、カスタマーには大きな安心材料となるのは確かだろう。
インテリアのフィニッシュも、カスタマーの希望どおりに仕上げることができる。
特にアルカンターラやオールレザーのインテリアは、ノビテックもそれを強く推奨している。GTとしてキャビンは、長時間を快適に過ごさなければならない場であるから、ここにもカスタマーの個性は強く表れることになるのだろう。
ノビテックの新しいGTプログラムは、ノビテック・トライデントでこれまで続けてきたマセラティ車でのグランド・ツーリングカーのチューニング経験が、マクラーレンGTにおいても、大いに役立っているに違いない。
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