ソニーは「第2のテスラ」になれるのか!? ソニー製のEVが東京で公道走行開始へ
家電メーカーが自動車メーカーになる可能性はあるのか
「ソニーがEVのコンセプトカーを発表した」と聞けば、誰もが「ソニーがEVで自動車事業に参入するのか?」と疑問に思うはずだ。世界を見渡せば、テスラという成功例もある。
ほんの数年前までは「EVは、エンジン車と違って部品数が少ないから参入は簡単だ」という意見もあった。
しかし、リアルなところでは、2019年のダイソンのEV事業からの撤退があり、かつてあったアップルやグーグルの自動車参入の噂も、現在では、さっぱり耳にしなくなった。
ヤマハが、何度もコンセプトカーを発表しつつも、結局は、自前のクルマの発売はおこなっていない。つまり、テスラという成功はあるものの、それ以外は死屍累々。自動車事業への参入は甘くないというのが、常識ではないだろうか。
しかし、ソニーは「参入しない」とは言っていない。
じつは春先にソニーの開発担当者にVISION-Sの話を聞く機会があった。
その話の端々からは「クルマの開発の大変さは重々承知」という慎重さが伝わってきた。しかし、センサーなどのサプライヤーになるためならば、わざわざ生産能力のあるマグナ・シュタイア社と組む必要はない。
そういう意味では、ソニーはVISION-Sの開発を通して自動車事業の限界をサプライヤーと決めつけるのではなく、どこまでできるのかを見極めようとしているのではないだろうか。
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ひとことで自動車事業といっても、意外と幅はある。自前でディーラー網を作って、新しくできたEVを乗用車として顧客に売る、というビジネスモデルだけではない。ゴルフ場向けのカートという選択肢もあるし、それこそシェアリング用の超小型EVという手もある。売り切りの乗用車だけではないのだ。
ソニーという会社は、これまで数多くの「世にないもの」を生み出してきた企業だ。できればVISION-Sの学びから、そうしたソニーらしい、あっと驚く新しいモビリティを生み出してほしいものだ。
そんな期待を抱けるのもソニーだからだろう。
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