操る楽しさ満載!! 新車でMTを選べる国産非スポーツモデル5選

日本で販売されている国産車のトランスミッションは、ほとんどがATです。しかし、いまでもMTをラインナップしている車種も存在します。

「速さ」だけじゃない「運転する楽しさ」を味わえる!

 日本でのAT普及率は非常に高く、2017年での新車販売のAT率は97.4%にのぼります。しかしアメリカ合衆国やオーストラリア、日本を含むアジアの一部を除き、欧州などでは依然としてMT率が高い国が多いのが現状です。

 欧州とは交通事情が異なる日本ですが、実際にMT車を運転してみると、ATでは感じられなかった「クルマを操る」楽しさを発見することができます。そこで、安価で運転が楽しめるMT車を5台紹介します。

●トヨタ「カローラ」シリーズ

1966年のデビュー以来、12代にわたり進化を続けている「カローラ」シリーズ
1966年のデビュー以来、12代にわたり進化を続けている「カローラ」シリーズ

 トヨタの屋台骨であり、日本の国民的大衆車としての地位を確立している「カローラ」。誰もが運転しやすい操作性と高い実用性、抑えられた価格設定で「日本車のベンチマーク」的な存在であることは、誰もが認めるところです。

 2018年に登場した12代目の「カローラ」シリーズは、ハッチバック(カローラ スポーツ)、セダン(カローラ)、ワゴン(カローラ ツーリング)の3タイプを展開しています。(ちなみに貴重な5ナンバーサイズの先代カローラも「カローラ アクシオ」「カローラ フィールダー」として継続販売されています)

 この12代目「カローラ」は、世界戦略車らしい高い安全性を確保するために採用された「TNGA」による新型プラットフォームの採用で、全長4495mm×全幅1745mm×全高1435mmというサイズになり、3ナンバー化されました。また、ユーザーの若返りを狙った大胆なデザインも特徴となっています。

 搭載されるパワートレインは、1.8リッターガソリンエンジン+モーターによるハイブリッドと、1.2リッターターボ&1.8リッターNAエンジンという3タイプをラインナップ。ハイブリッドモデルには4WDもあります。

 MTの設定は、カローラ スポーツだけでなくカローラ ツーリングとカローラ セダンにも1.2リッターガソリンエンジンモデル(2WD)に用意されています。
 
「ひと手間加えてでも、運転する楽しさを感じていただきたい」というトヨタからの配慮によって6速MT仕様が設定されたとのこと。

 MT車に慣れていない世代でも気軽に運転できるように、「iMT」と呼ばれるシフトダウン時のエンジン回転数とトランスミッションの回転数を同期させるシステムを採用している点が特徴です。

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●トヨタ「ヤリス」

「GA-Bプラットフォーム」を採用した新時代のコンパクトカー「ヤリス」
「GA-Bプラットフォーム」を採用した新時代のコンパクトカー「ヤリス」

 日本では「ヴィッツ」の名前で親しまれていたトヨタのコンパクトカーが、2020年にフルモデルチェンジを機に、グローバルで統一され「ヤリス」となりました。

 ヤリスのサイズは、全長3940mm×全幅1695mm×全高1500mmですが、欧州仕様は独自のフェンダーを採用し全幅のみ1745mmに変更されています。

 パワートレインは、既存のエンジンをベースに開発された1リッターと新開発の1.5リッター直列3気筒エンジンと、1.5リッターエンジン+モーターのハイブリッドという3本柱で展開。このうち1.5リッターガソリン車に6速MTが設定されています。

 このうち6速MTは、2WDの1.5リッターガソリンエンジンの「Z」「G」「X」グレードに設定されています。

 ヤリスでは前席スペースに余裕を持たせるため、後席スペースは狭くなっていますが、そのため自然なドライビングポジションを取ることができ、運転する楽しさを追求したといってもよいでしょう。

 また1.5リッターエンジンの最高出力は120馬力となっていますが、1気筒あたり500cc近いパンチ力があるエンジンでキビキビと走ってくれるに違いありません。

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●ホンダ「シビック ハッチバック」

「タイプR」と同時開発されたことで、ノーマルでもスポーティな走りが楽しめる「シビック ハッチバック」
「タイプR」と同時開発されたことで、ノーマルでもスポーティな走りが楽しめる「シビック ハッチバック」

 1972年のデビュー以来、ホンダの小型車として長きにわたり愛されてきた「シビック」。しかし、当時の「経済的なコンパクトハッチバック」というイメージを受け継いだのは、2005年で生産を終了した7代目まで。その後の7−9代目になると、実用性を高めるべく大型化されていきました。

 しかし海外輸出モデルとして2015年に誕生した10代目シビックは、遅れること2年、2017年に国内デビューしました。

 ボディバリエーションは「ハッチバック」と「セダン」がありましたが、2020年7月をもってセダンの国内販売は終了しています。
 
 搭載されるパワートレインは、182馬力の1.5リッター直噴VTECターボエンジンで、組み合わせられるトランスミッションはCVTと6速MTです。

「シビック ハッチバック」はイギリス工場で生産されており、日本では高スペックバージョンにあたる1グレードのみ販売されています。

 また、シビック ハッチバックは、「TYPE R」と同時進行で開発された経緯があります。「TYPE R」と「シビック ハッチバック」双方で、高い実用性と走行性能を相乗効果的に引き上げることが目的でした。

 そのため「TYPE R」譲りのハンドリングには定評があります。また、先進の安全技術「Honda SENSING」搭載だけでなく、コーナリング時のブレーキを制御してスムーズなライン取りを可能にする「アジャイルハンドリングアシスト」も採用しています。

 6速MTとの相性もよく、TYPE Rにはない落ち着きを感じさせ、大人が操るMT車にふさわしい1台となっています。

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