使い勝手が悪くてもカッコイイ! ユニークすぎるSUV5選
特殊なボディを採用した2タイプのSUVとは
●日産「ムラーノ クロスカブリオレ」
日産の大型SUV「ムラーノ」は2002年にデビュー。同時期に大型クロスカントリー4WD車の「サファリ」がありましたが、ムラーノは舗装路の走行に特化したクロスオーバーSUVというコンセプトでした。
2015年には2代目をもって国内販売を終了していますが、北米では現在も3代目が継続して販売されています。
このムラーノの派生車として2011年に登場したのが「ムラーノ クロスカブリオレ」です。
クロスカブリオレのベースは2代目ムラーノで、ルーフ部分を撤去して油圧で開閉するソフトトップを装着し、サイドパネルを2ドア化してハッチバックをトランクに作り変えられ、開放感あふれる世界初のオープンクロスオーバーSUVに仕立てられていました。
しかし、オープンカー大国のアメリカでも、商業的にはそれほど成功したとはいえず、2015年に3代目ムラーノの発売とともに、クロスカブリオレは廃止されてしまいました。
なお、少量ですがクロスカブリオレは日本に並行輸入されていました。また、横浜市にある日産本社ギャラリーに展示していたこともあったので、実車を見たという人は多いのではないでしょうか。
●トヨタ「ランドクルーザー70 トゥループキャリア」
現在も日本を代表するクロスカントリー4WD車として君臨するトヨタ「ランドクルーザー」は、大きく分けて「ヘビーデューティー」「ライトデューティー」「ステーションワゴン」の3つに分類されています。
現行モデルでは「ランドクルーザー200」がステーションワゴン、「ランドクルーザープラド」がライトデューティー、そしてヘビーデューティーが「ランドクルーザー70」です。
ランドクルーザー70の系譜は1984年にはじまり、高い悪路走破性と耐久性が評価され、現在も大きく構造を変えないまま中東やオーストラリア、アフリカなどで販売しているロングセラーなモデルとなっています。
仕向け地ごとにエンジンや装備が異なるさまざまな仕様が存在しており、ボディタイプのバリエーションも多く、日本でもワゴン(商用バン登録)とピックアップトラック(ダブルキャブ)が、2014年に期間限定で販売されて話題となりました。
さらに、とくにユニークなボディタイプとして「トゥループキャリア」というモデルが存在。
トゥループキャリアは元々「兵士を運ぶクルマ」の意味で、ステーションワゴンタイプの2ドアボディに、バックドアは観音開きとなっており、スタンダードモデルではリアにバスのような横向きシートが向かい合わせで装備。
また、荷室部分はさまざまなアレンジができる仕様となっており、通常のシートへの換装や、すべて荷室にすることもでき、まさに働くクルマとして世界各地で活躍しています。
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スズキ「ジムニー」やジープ「ラングラー」、もうすぐ発売されるフォード新型「ブロンコ」、海外向けのランドクルーザープラドとランドクルーザー70、日産「パトロール」など、ショートボディのモデルならいまも2ドアSUVは数多く存在します。
また、かつても、いすゞ「ビッグホーン」や、ランドローバー初代「レンジローバー」に2ドアモデルがありました。
ジムニーは例外ですが、現在、日本では2ドアSUVの需要はほとんどありません。一方、海外では廉価グレードという面もあって、いまも意外と需要があるようです。
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