なぜランク外? 日産新型「キックス」発売3週間で9000台超販売も7月登録456台の珍事
日産が10年ぶりの新規車種として投入した新型SUV「キックス」の2020年7月期の登録台数が明らかになりました。人気の新型車としては珍しいランキング圏外となりましたが、なぜ少ない台数だったのでしょうか。
新型キックス、7月の登録台数は456台。なぜそんなに少ない?
日産が2010年の電気自動車「リーフ」以来、約10年ぶりのブランニューモデルとして2020年6月30日に発売したのが新型SUVの「キックス」です。
同年6月の登録車販売台数順位では、全体27位の1836台を記録していましたが、翌7月では公表されるTOP50位にランクインしないという驚きの結果となりました。なぜ、少ない台数だったのでしょうか。
キックスは、2016年から南米や北米、南アジアなどを中心に展開されるグローバルモデルとして販売されおり、国や地域によってガソリンモデルや4WDがラインナップされています。
日本市場で販売される新型キックスは、従来のガソリンモデルや4WDを設定せず、電動パワートレインの「e-POWER」と2WDのみのラインナップで、人気が高いSUVセグメントに投入されました。
同じくe-POWERを搭載する「ノート」や「セレナ」では、販売される約7割のユーザーがe-POWERを選ぶということもあり、最初の投入段階ではe-POWERのみとしたと日産は説明しています。
なお、日産によると6月30日の発売から約3週間で9000台を超える台数を販売したといいますが、なぜ7月の登録車販売台数にはランクインされなかったのでしょうか。
登録車販売台数を公表している日本自動車販売協会連合会の担当者は次のように話します。
「2020年7月のキックスは456台の登録があります。同月の50位がレクサス『ES300h』の492台だったため、公表しているランキングには入らない結果となりました。
なお、国産の新型車がTOP50圏外になるのはあまり例がありませんが、キックスは海外生産ということと、昨今のコロナによる影響があるのかもしれませんが、詳しい事情はわかりません」
また、7月の登録台数について日産は「タイ生産のため、そこから持ってくる関係で登録台数が少ないのだと思います」といいます。
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